Operation M.K.I 2
2017.5.3〜5.6

今回も去年と同じく「舞鶴基地」、「呉基地」、「岩国基地」の3ヶ所を巡る「Operation M.K.I 2」を実行したのでその様子をリポートします。
ご存知の様に2017年1月に岩国基地にF-35Bがアメリカ以外で初めて海外配備され大きな話題となりました。
F-35Bの実機を見学したいという気持ちは勿論でしたが、個人的には退役するハリアーUの最期の勇姿を見届けたいという思いの方が強く
今回のOperation M.K.I 2はハリアーUを見学・撮影する事を最重要目標としたオペレーションとしてスケジュールを作成しました。

・・・ちなみに私事で大変恐縮なのですが、2017年に入ってから給料が大幅にダウンし日常生活すら困難なレベルになってしまいました。
なので数ヶ月前から生活を極限まで切り詰め、何とかギリギリの予算(現金4万円+クレジット4万円)を確保して作戦に参加した様な状態です・・・
まぁ、仕事や生活が苦しくてもせめて趣味であるミリタリーだけは楽しみたい所です。という訳で「Operation M.K.I 2」 今年もスタートなのーっ!


海上自衛隊 舞鶴基地
2017.5.3

「Operation M.K.I 2」の1日目は去年と同じく京都府の舞鶴基地の訪問です。自宅から舞鶴市までは片道400km以上あるので前日から行動を開始。21:00頃に自宅を出発、
去年とほぼ同じルートで岡谷IC→恵那峡SA(休憩)→小牧JCT→米原JCT→賤ヶ岳SA(休憩)→敦賀JCT→舞鶴東ICで下車です。ちなみに高速料金は去年と同じく5340円。


舞鶴基地に到着 (04:25頃)
 
去年より1時間以上遅れて到着。上述通り最近は生活が厳しく疲労が残っていたのか途中で結構休憩しましたね。とりあえず舞鶴基地周辺を巡回し艦艇の停泊状況をチェック。
その後セブンイレブンで朝食と現地マップを購入し赤れんがパーク駐車場に車を停めて仮眠。ちなみにこの時舞鶴湾に凄く気になる艦影を発見。(後述)


08:00 国旗掲揚
 
「ひゅうが」の艦上にて行われる国旗掲揚。本日5月3日は憲法記念日なので普段とはちょっと異なる特別な国旗掲揚となっています。去年もこんな感じでしたね。


海軍ゆかりの港めぐり 遊覧船
 
舞鶴基地を見学すると言えばやはりコレ、遊覧船です。今はGW期間なので臨時便が組まれており、自分は10時の便に乗船しました。料金は¥1000で約30分かけて舞鶴湾を巡航します。


舞鶴湾

舞鶴湾を航行するのはちょうど1年ぶりです。複雑に入り組んだリアス式海岸なので水平線が見えず湾全体の地形も分かりずらいですね。

遊覧船に関しては「左回りで湾内を巡航するので右舷がオススメ」という事前情報を得ていたので右舷船首に乗船。
ちなみに今回は風が強く帽子(あまつかぜ識別帽)が飛ばされそうになったので顎紐を使用。「右舷見張り員」っぽい!


警備隊                                                                   教育隊
 
左の画像は「舞鶴警備隊」の建物です。名前から陸上における基地警備が主任務かと思ってましたが、調べてみると第2ミサイル艇隊の「はやぶさ」「うみたか」、多用途支援艦「ひうち」などが警備隊の所属らしいです。

右の画像は「舞鶴教育隊」です。ちなみに今期の入隊者は「第10期 一般曹候補生」が98人、「第13期 自衛官候補生」が164人の合計262人との事です。立派な海上自衛官を目指して頑張ってほしいですね。


「AOE-425 ましゅう」

今回「ましゅう」が停泊していたのは舞鶴クレインブリッジの南東に位置する補給所(燃料貯蔵庫?)です。補給所らしくオイルタンクなどが見えます。
ここで燃料や食糧、弾薬や生活物資などを積載し次の訓練・航海に備えているんでしょうか。補給所に接岸している光景が補給艦ならではですね。


「DDH-144 しらね」

あ、あの艦影は! 「しらね型」じゃないですかーー! (驚愕&歓喜)
当初は「くらま」と誤認しましたが、調べてみたら「しらね」でした。XASM-3の標的艦としての改造工事を終えた後に4月28日に舞鶴に戻ってきたらしいです。
去年の舞鶴訪問で「せめてしらねの最期の姿を見たかった・・・」と書きましたが、思わぬ形でそれが実現しました。(標的艦らしく寂しい状態ではありますが)

この「元しらね」が係留されているのは舞鶴クレインブリッジの付近です。今回自分が乗った遊覧船(海軍ゆかりコース)ではこのアングル・距離での撮影が限界でしたが、
シベリア拘留からの引き揚げをテーマにした「引揚ゆかりの港めぐりコース」ではもっと近くまで接近するとの事なのでより詳しく見たい方はそちらのコースをお勧めします。

遊覧船からの撮影はこれが限界でしたが、「もっと近くで見学・撮影できないか」と思い改めて周辺の地理を調査、良好な見学ポイントを発見しました。詳しくは後述。


ジャパンマリンユナイテッド
 
JMUでは今日も元気に新しい船を建造中でした。そして相変わらずパーツだけ見てもどの部分か分からない・・・ もっと船の構造に関する知識を高めたいですね。


「DD-151 あさぎり」
 
1988年に「あさぎり型」のネームシップとして就役し、2005年〜2012年まで練習艦(TV-3516)に艦種変更され、現在は再び護衛艦として活躍中の本艦。
近年では「護衛艦として初の女性副長が勤務した艦」として有名になりました。「あさぎり」は今年で艦齢29年目ですがまだまだ激動の歴史が続きそうですね。


「DDG-177 あたご」                                                               「AMS-4301 ひうち」
 
JMUに接岸中の「あたご」。 一見すると普通の光景ですがどこか違和感が。あれ!? 対水上レーダーが新型になってるじゃん!?
マスト中段に装備された対水上レーダーが従来の「OPS-28E」ではなく、見た事の無い新型に変わっています。調べた所、「SPQ-9B」という新機種らしい。

右の画像は多用途支援艦「ひうち」。多用途支援艦というちょっと特殊な艦種で、射撃訓練の支援や他艦の曳航、救難活動、物資の輸送など何でもこなす万能艦です。
基準排水量980トンと小型ながら強力なエンジン(5000馬力ディーゼル)を装備しており、「ましゅう型」(基準排水量13500トン)も単艦で曳航可能らしいです。スゴイ!


「DE-232 せんだい」 「DD-130 まつゆき」                                                  手を振る「せんだい」乗組員
 
去年3月に呉から舞鶴に転籍となった「あぶくま型」4番艦の「せんだい」。転籍から1年少々が過ぎましたが、すっかり舞鶴基地に馴染んだ感がありますね。甲板にいた乗組員も愛想良く手を振ってくれました。


「DDG-175 みょうこう」 「DD-118 ふゆづき」                                                    手を振る「みょうこう」乗組員
 
1996年の就役時からずっと舞鶴に在籍してる「みょうこう」。という事は甲板で手を振ってるこの格好良い船乗り達は(多少の人事異動はあるにせよ)もう20年以上も「みょうこう」及び舞鶴で生活してるという事に・・・?


「DDH-181 ひゅうが」
 
第3護衛隊群の旗艦であり舞鶴基地のボスとも言える「ひゅうが」。抜群の存在感を放つ艦ではありますが、現在世間では就役したばかりの「かが」が話題なので、それと比べると若干人気負けしてるのが悔しいですね。


こんな感じで遊覧船による海上からの自衛艦見学を堪能。遊覧船を降りた後は赤れんがパークを通り抜け、次の目的地である北吸岸壁へと向かいます。
赤れんがパークでは様々なイベントが行われており京都地本もブースを出展。そこに居たすごく美人の女性自衛官が印象的でした。


舞鶴基地  北吸岸壁


舞鶴基地・北吸岸壁
 
舞鶴湾から自衛艦を見学したならば次は陸上からの見学です。やっぱり色んな角度から見れば様々な発見とかありますしね。GWという事で見学客で賑わってました。


北吸岸壁内の様子
 
岸壁に多くの護衛艦が停泊してる光景は我々海自ファンを大いに楽しませてくれますが、反面、北朝鮮によるミサイル発射が騒がれてる真っ只中なので「日本海で警戒してなくて大丈夫なの?」という余計な心配も。


「DDG-163 あまつかぜ」の主錨と識別帽
 
今回の舞鶴基地訪問の目的の1つがこの「あまつかぜ」の主錨です。この主錨は2014年の舞鶴基地訪問でも紹介してますが、今回は識別帽と一緒に記念撮影する事が目的でした。
海上自衛隊初の艦隊防空ミサイル艦として建造された同艦。海自ファンとしては識別帽と一緒に記念撮影する事でその存在や功績を後世に伝える事が出来れば嬉しいなーと思って。


「DD-130 まつゆき」                                                              「DE-232 せんだい」
 
この2艦が並んでる光景は完全に昭和の海上自衛隊です。ちなみに「まつゆき」は1986年、「せんだい」は1991年に就役してます。この光景が見られるのもあと残りどの位でしょうか・・・


「DD-118 ふゆづき」         「DDG-175 みょうこう」         「DDH-181 ひゅうが」         「DDG-177 あたご」
 
上述のノスタルジックな昭和の海自に対し、こちらは平成生まれの新鋭艦がズラリ。一気に時代が進んだ感がありますね。これらの艦が未来の海上自衛隊を支えていくと思うと胸が熱くなりますね。


こうして岸壁側からも護衛艦の見学を堪能。基地内売店でお土産として「みねゆき」の帽子を購入し12:20頃には基地を出発。ミニストップで昼食を済ませ次の目的地に向かいます。


舞鶴基地の遠景と旧日本海軍第一配水池の案内看板
  
お、おぅ・・・ また島風が広報活動してるのか・・・ 2014年に来た時も島風のイラストがありましたが・・・ 何? 舞鶴基地は島風推しなの?



海上自衛隊  舞鶴航空基地(第23航空隊)

そして午後は舞鶴訪問におけるもう1つの目的である「舞鶴航空基地/第23航空隊」の一般公開に参加しました。舞鶴航空基地を見学するのは今回が人生初ですね。


海上自衛隊 舞鶴航空基地
 
日本海側における唯一の海上自衛隊・航空基地である舞鶴航空基地。近年は近隣諸国による領海侵犯や密入国が頻発してるので非常に重要な役目を担う基地です。

この航空基地は北吸岸壁のほぼ真北に位置してます。当初は徒歩で行こうかと思ってたんですが地図を見るとかなりの距離があるので車で行く事にしました。
幸いにも基地内には駐車場があるので車を停められます。ただし台数に限りがあるのでサマーフェスタなどのイベント時には公共機関の利用を心掛けましょう。

一般公開の時間は14:00〜15:00と限られているので事前によく計画して訪問しましょう。ちなみに事前予約は不要、当日現地で受付すれば入場できます。


舞鶴湾(遊覧船)から見た航空基地

立派な格納庫や管制塔が並び、手前には滑走路もあります。ちなみに今回は滑走路の一般公開はありませんでした。
夏に行われる舞鶴サマーフェスタでは滑走路やヘリの離着陸が一般に公開される筈なのでその時に改めて見学予定。


基地内の様子
 
舞鶴航空基地は場所がちょっと僻地である事、そして”海上自衛隊だけど艦船が配置されてない”という点が広報上の弱点なのか、見学者はやや少なめでした。
ですが人が少ないという事は基地や装備をのんびり見学できるので、自分みたいなミリタリーファンには好都合かも。特にSH-60をじっくり見たい人にはオススメ。


救難消防車 IB型
 
航空基地らしくゴツくて高性能そうな消防車が配備されてました。オーストリアのローゼンバウアーという会社の車両との事です。去年の百里基地祭でもこんな感じの消防車がありましたね。


消火ポンプや運転席など
 
消防車と言う特殊な車両だけあって一般人にはよく分からない装備がギッシリ。運転席の左横に付いてるジョイスティックはリモコン式消火ノズルを操作する為の物みたいです。
それにしても消防車の外装及び内装がピカピカに磨き上げられてて綺麗ですねー。自衛隊らしく掃除と手入れが行き届いてるって感じです。自分も見習って車を綺麗にしたい所。


それでは舞鶴航空基地の主力装備であるSH-60Kが駐機している格納庫へ

おっふぅ! クリーンな格納庫に整然と並ぶSH-60Kの姿がスタイリッシュ!
空自のイベントなどで格納庫内にジェット機が並んでる光景は見慣れてますが、こうして海自のヘリが並んでる光景はあまり見ないので新鮮な光景ですね。
そしてヘリ本体は勿論、格納庫内や各種道具が綺麗に整理整頓されてて感動しました。自衛隊員として、航空機クルーとして整理整頓に努めてる感じです。

今回の一般公開では格納庫内に5機のSH-60K(以下参照)が展示されていましたが、本来なら同基地には12機(※)が配備されているらしいです。
#8412#8415#8430#8435#8436
※海自のSH-60シリーズは旧式のJ型と新型のK型があります。舞鶴航空基地におけるJ型とK型の混在比率とかが気になる所です。


格納庫内に駐機中のSH-60K
 
最近だと3月に清水港で「いかづち」が一般公開されSH-60Kも展示されましたが、あの時は凄い人混みでゆっくり見学出来ませんでした。
なので今回みたいにホームグランドである基地での一般公開はゆっくりじっくり見学できるのでミリタリーファンにとっては狙い目と言えます。

SH-60K (#8415号機)
 
今回一般公開されていたSH-60Kは5機でしたが、その内の1機(#8415号機)は機内まで公開され体験搭乗する事も出来ました。

右の画像はディッピング(吊下式)ソーナーです。機上よりケーブルで繋がったソーナーが海中に吊下され潜水艦等を捜索・探知します。
個人的に印象深かったのが奥のソーナー操作席と機内のレイアウトです。ヘリ(陸軍系)の機内レイアウトと言えば対面シートが設けられ
より多くの隊員を搭乗させ輸送するというイメージが強いですが、今回見学したSH-60Kはソーナー関係やウインチなどの装備で占められ
対潜や救難等の任務を優先した海自仕様の贅沢でゆとりのある機内レイアウトだと感じました。


コックピットへの体験搭乗なども実施
 
これがコレクティブ・ピッチ・コントロールレバーか! これでメインローターの回転数とブレードの角度を調整するんだな!
航空機ファンとしてヘリコプターの基本的な飛行原理と操縦方法はある程度理解してるつもりですが、上述の感想か適切なのかちょっと不安です・・・
それにしても飛行に必要な計器類がギッシリと並んだ密度の濃いコックピットですねー。そして大型ディスプレイが並んだグラスコックピットも先進的。

右の画像は機体底面に装備されたレーダー。正式名称や性能はよく分かりませんが、その形状や配置からして艦船を探知する「対水上レーダー」的な用途ではないかと思います。
余談ですがかわぐちかいじ氏の「ジパング」では墜落したSH-60からこのレーダーを取り外し「みらい」に移植して艦載レーダーとして使う描写がありますが果たして可能なのか・・・?


こうしてワクワクウキウキしながら見学している内に一般公開は終了。とても充実した1時間となりました。海自と言えば艦船のイメージが強いですが
ヘリだって活躍してるんだぜ! そこんとこヨロシク!な感じで海自ヘリに対する認識を改めた有意義な見学となりました。



その他:舞鶴航空基地周辺の設備や施設など
 
航空基地周辺には関連施設がいくつか存在してて弾薬整備補給所、水中処分隊、海上保安学校などがありました。これらの施設を見学できる日は来るのでしょうか・・・?



DDH-143 しらね (XASM-3 標的艦)

上述した様に今回の舞鶴基地訪問において海自が誇るかつての名艦「DDH-143 しらね」に遭遇するという予想外のサプライズ。
XASM-3に撃沈される前にその勇姿を記憶せねば!と「しらね」を間近で見学できるポイントを捜索。
舞鶴クレインブリッジの付近を車でウロウロ走ってると良さそうな撮影ポイントを発見。「しらね」の最期の姿に迫りたいと思います。

「DDH-143 しらね」 (XASM-3 標的艦)

1980年3月17日に就役し、(当時としては)余裕のある船体サイズや優れたヘリ運用能力から海上自衛隊のシンボルとして長年活躍した同艦。
ここ舞鶴には2009年3月18日から在籍し2015年3月25日に除籍。35年に渡る生涯を閉じました。総航海距離は79万海里(146万km)に及ぶそうです。


右舷後方から

艦全長の約半分を占めるヘリ発着甲板や格納庫、マストと煙突が一体になったマックなど「しらね型」の特徴が昭和のノスタルジーを感じさせます。
残念ながら現在は標的艦の状態なのでマストや各種電子機器が撤去され寂しい状態ですが、想像力を働かせればかつての勇姿が見える筈です。


艦首

標的艦なので各種装備が撤去済みです。主錨は赤れんがパーク駐車場でオブジェとして展示されているので本艦では無装備。
51番砲は砲身のみ撤去され砲塔は残ってます。そして画像では見切れてしまってますが52番砲は完全に撤去されています。

所でこの「赤い物体」は何なんでしょうね? 艦尾にも同じく緑色の物体が密着してます。画像を拡大してみると「しらね」の船体に
直接溶接されてる様にも見えます。もしかしたら動力を失った「しらね」を目的の海域まで移送する為の船とかかも知れませんね。


艦橋

「しらね型」は艦隊旗艦としての役割も担っていたので、艦橋構造物内に司令部用スペースを設ける必要性から艦橋は結構高い位置(03甲板)にありますね。
マック上のメインマストや対空レーダーであるOPS-12などは撤去されてますが、建造当時の護衛艦のトレンドを表してるかの様な複雑なレイアウトが魅力的。
艦橋直上には5インチ砲管制用のFCS-1が1基だけ残ってます。現在では完全に退役してる貴重な装備なので、ズームレンズで撮っておくべきだったと後悔。


「しらね型」の特徴である特殊なレイアウトのヘリコプター格納庫

右舷側に1機、左舷側に2機のヘリを格納します。限られた船体サイズにおいて最大限の効率でヘリを運用する為に考えられたユニークなレイアウトが特徴でした。
搭載・運用していた機種は初期はHSS-2Bを、途中からSH-60J/Kへと変わりました。過去にはMCH-101や陸自のUH-60JAの離着艦もあったみたいです。

残存装備としてはシースパロー発射機(GMLS-3)はそのまま残ってますが、管制装置である「FCS-2-12」やCIWS(ファランクス)は綺麗に撤去されています。

余談ですが艦上に誰か居ますね。青い服を着てるので海自関係の人かも。そして手前で釣りをしてる人が羨ましい。護衛艦と並んで釣りをするとか贅沢ですね。


艦橋構造物

こうして見ると艦橋構造物全体に対してヘリ格納庫のスペースが如何に大部分を占めているのかが分かって興味深いですね。
そして各種装備が撤去されているにも関わらず、未だにかつての艦影を漂わせる姿に昭和の艦のデザインの良さを感じます。

そして右舷側面に描かれた碁盤目状の白いライン。これってやっぱりXASM-3の着弾確認用なんでしょうか。
かつて海自で活躍した護衛艦が空自の明るい未来の為に尊い犠牲になる。この事実を受け入れ改めて敬意を表しましょう。
海上自衛隊において名実ともに旗艦として活躍した「しらね」に敬礼!



五老スカイタワー

さて、海(舞鶴湾)と陸(北吸岸壁)から舞鶴基地を見学したので「だったら最後は空から見学すべき」と思い本日最後の目的地である「五老スカイタワー」へと向かいます。

五老スカイタワー

東舞鶴と西舞鶴を隔てる五老岳の山頂にそびえる展望台で舞鶴市街地や舞鶴湾を一望できる観光スポットです。ミリタリー戦略的な意味でも価値ある場所と言えます。
ただ結構な山奥に位置してるので自家用車やバスなど十分な交通手段が無いとキツいと感じました。途中、自転車で登ってる人に遭遇しましたがかなり大変そうでした。


展望台の様子
 
潜水艦の潜望鏡の様なデザインの展望台は海抜325mで舞鶴市を360度見渡せる様になっています。そして2日後はこどもの日なので鯉のぼりが泳いでいました。

右の画像は標高及び方位を示した案内盤。画像では分かりずらいですがナホトカ(ロシア)などの地名も表示。調べてみると舞鶴市とナホトカは姉妹都市との事です。


五老スカイタワーから見る舞鶴基地や舞鶴湾など
 
おぉ〜、複雑に入り組んだリアス式海岸が綺麗だな〜。そして舞鶴基地周辺の地形もよく分かって戦略的に勉強になるな(←そういう目で見るんじゃない!)
やっぱり空から見ると全体の地形が把握できて理解が捗りますね。ちなみに五老岳から見る舞鶴湾は近畿百景第1位に選ばれてるそうです。いずれはミリタリー抜きで純粋に観光として楽しめる心を養いたいですね。


舞鶴基地にズームイン

舞鶴基地(北吸岸壁)の地形や停泊艦船、対岸のJMUや地方総監部や教育隊なども一目でバッチリ把握できます。”空を制する者は戦場を制する”ですね。
そしてよく見ると「ましゅう」が接岸してます。去年のリポートで「大型艦であるひゅうがとましゅうが同時に接岸する場合どうするの?」という疑問がありましたが
普通に単艦ずつ接岸してますね。ただ排水量1万トン超えの艦が2隻並ぶとやっぱり舞鶴基地は手狭に感じますね。今後拡張計画とかあるんでしょうか・・・?


西舞鶴の様子
 
舞鶴市はざっくり言うと旧帝国海軍及び海上自衛隊を中心とした東舞鶴漁業や国際貿易など商業系を中心とした西舞鶴に分かれています。
左の画像は商業港として栄えている西舞鶴市街(舞鶴西港)、右の画像は大型コンテナ船が出入りする舞鶴国際埠頭です。過去に金沢港を見学してるので国際貿易の重要性を再認識しますね。


夕食
 
舞鶴のご当地グルメとしてとれとれセンターで岩牡蠣を喫食。近年は舞鶴で岩牡蠣を食べるのが定番となってますね。ちなみにとれとれセンターは今年で創立20周年だそうです。

そして海自イベントという事で夕食は当然カレー。ココイチにてチキン煮込み+ほうれん草カレーを注文。背景にも写ってる様に現在「ココイチ×ルパン キャンペーン」を実施中です。
3月に「はたかぜ」を見学した時はまだキャンペーン開始前だったので今回改めて応募。特賞としてフィアット500が当たるそうです。コイツぁ豪華なプレゼントだぜ。なぁ、とっつぁん?


今回の舞鶴基地訪問における戦利品

今回は予算に制限があったので大きな買い物はせず、「みねゆき」の識別帽を買ったくらいです。
「みねゆき」は過去に体験航海で乗艦した事があるので、個人的には結構思い出深い艦ですね。

そして舞鶴市の地図。自分は基本的にデジタルマップ派ですが、戦略作戦上やっぱり紙の地図は必要なので。


これにて「Operation M.K.I 2」の1日目は終了。「しらね」の最期を見届けたり初めて舞鶴航空基地を見学したりと有意義な体験が出来ました。
この後ガソリンの補給(60L)を済ませ去年と同じくたかお温泉で入浴。19:55頃には舞鶴西ICから高速に乗り現地を出発、呉市に向かいます。


呉基地見学に進む                  イベント一覧へ戻る