新町駐屯地 創設68周年 記念行事
2019.4.6


今回は陸上自衛隊の「新町駐屯地 創設68周年記念行事」の様子をリポートしたいと思います。去年に引き続き2年連続での参加となります。
本日の目的は74式戦車OH-6です。退役が迫る両装備なのでその勇姿を記録する事が目的でしたが予想外の結果に・・・(後述)


新町駐屯地に到着 (8:10頃)
 
「新町は近場だから当日早朝に出発すれば大丈夫だろ」と余裕ぶっこいてたら微妙に寝坊してしまいちょっと遅刻(笑) それでも何とか良好な見学ポジション(スタンド席)は確保しました。


観閲式
 

 
4月末で「平成」が終わり5月からは「令和」という新しい時代が始まります。平成の約30年間を振り返ってみるとペルシャ湾派遣(91)、カンボジア派遣(92)、阪神淡路大震災(95)や
東日本大震災(11)への災害派遣、長野オリンピック(98)への参加協力など様々な任務に対応してきた歴史があり、改めて自衛隊という組織の重要性を再認識した次第であります。
そして本日ここに整列してる隊員さんはその激動の平成時代を支えてきてくれた人達です。彼らの存在や活動に感謝し、敬意を表し、次の時代でも更なる発展・健闘を祈りたいですね。


観閲行進
 

 
本日のイベントに参加する装備が次々と行進。新町駐屯地は後方支援系部隊がメインなので1トン半救急車や07式機動支援橋や79式重MATなどが力強い存在感を放っています。


仮想敵陣地の構築
 
訓練展示に備えて仮想敵陣地の構築が進みます。ガンマニアとしてはやっぱりブローニングM2(12.7mm重機関銃)に熱い視線を注いじゃいますねー。


OH-6D(オスカー)による航空偵察

OH-6は「2019年度をもって完全退役」という噂があるので元気に飛び回ってる姿を写真に収めなければ!と思って頑張って撮影しました。


オートバイによる地上偵察
 
航空偵察に続きオートバイによる地上偵察を敢行。華麗にジャンプを決めたり器用にニンジャ乗りを披露したりと相変わらず陸自バイク乗りはレベルが高くて感心します。


各種ヘリコプターによるヘリボーン戦術 (撮影失敗)
 
UH-60JAからレンジャー隊員がラペリング降下したりAH-1Sによる支援射撃など見所満載の展示が行われたのですが・・・ カメラの設定をミスって撮影失敗しました。
見ての通り白くボヤけた不思議な画像となってます。ヘリコプターの飛行シーン撮影という事で設定を変更して撮影に臨んだのですが、どうも変な設定モードで撮影してたみたいでこんな写真に。
恥ずかしい話ですが去年の百里基地以来、4ヶ月間ほとんどカメラを触ってなくて感覚を忘れてたのが原因です・・・ 途中で気付いて慌ててカメラの設定を修正。


敵陣地を攻略すべく次々と装備が展開
 
(自分がカメラの設定ミスに気付かず下手くそな写真を撮ってる間に)79式対舟艇対戦車誘導弾や120mm迫撃砲の射撃準備が完了。複数の隊員がミス無く連携し迅速に行動する様子は流石ですね。


FH70による支援射撃

FH70が155mm榴弾砲を射撃して敵陣地を攻撃。発射炎を捉えるべく連写モードで頑張って撮ってみましたが・・・ やっぱり中々上手く撮れないですねー。


突入する小銃小隊
 
軽装甲機動車がミニミを撃ちまくりながら突入してきたり、高機動車から隊員が迅速に降車・展開するなど「車両+歩兵」という機動力や火力をアピールした訓練内容が次々と披露されます。


「相棒」と共に前進する普通科隊員
 

 
やっぱりガンマニアとして気になるのが89式小銃やミニミが活躍する場面、そしてそれを扱う隊員の姿です。ダットサイトが装備された89式で空包をバリバリ撃ちまくったり
障害物に身を隠しつつ利き手をスイッチ(?)しながら射撃したり、ハンドシグナルの指示に従って前進や停止を繰り返したりと「銃のプロ達」の格好良い姿が見栄えします。


次々と部隊が集結・展開し着実に攻撃態勢が整いつつある最前線 (11:33頃)

刻々と変化し混乱する現場において状況を見極め人員に対し適切な指示を出して効率良く事を進める。自衛隊の統率・指揮能力って一般の会社も見習うべきだと思いますね。


戦場では日常茶飯事? 負傷者の発生
 
敵の砲撃により隊員が1名負傷。同僚に引き摺られて後方へ退避した後に応急処置を受けます。画像では右脚を負傷したみたいで止血帯らしき物を巻いています。
各隊員の応急処置技能とか救急キットの内容ってよく分からないですが、全ての隊員がある程度の救急技能を持ってれば組織としてレベルの底上げになりますね。


1トン半救急車が現場に到着し負傷者を後送
 
「ここは俺達に任せてお前は一旦後ろに下がれ!」「悪いな、必ず戻ってくるぜ!」みたいなやり取りが行われていたかもしれないと妄想すると胸が熱くなるな!


更にヘリコプターによる緊急搬送
 
人間→車両→航空機という3つの段階を経て負傷者を搬送。様々な技能を持つ隊員や色々な装備が揃っている自衛隊だからこその素晴らしい連携プレーです。


人が負傷する事もあれば車両が破壊される事もあるのが戦場
 
先の攻撃において人員のみならず車両も破壊され行動不能に。重レッカが出動し故障車両を牽引します。戦場においてはこういう後方支援も重要だと改めて再認識しますね。


敵陣地制圧に向け更に前進する小銃小隊

89式小銃、ミニミ、84mm無反動砲などを携行した隊員達が敵陣地を制圧すべく前進。ガンマニアとしてはこうして小火器が大集合する光景にはやっぱり興奮するね。


敵陣地に装甲車(※)が登場

小銃小隊の前進を阻むべく敵陣地側に装甲車(87式偵察警戒車)が登場。搭載している25mm機関砲の威力は小銃小隊にとって非常に脅威となります。


敵陣地の装甲車両を撃破すべく対戦車火器を展開
 
89式小銃やミニミでは敵装甲車両には太刀打ちできないので79式対舟艇対戦車誘導弾や84mm無反動砲を展開。小銃小隊にとってこれらの対戦車火器は非常に心強い存在ですね。
・・・そして薄々と感じていましたけどここら辺でハッキリと確信しました。今回は74式戦車は参戦しないなと。上述の対戦車火器がその代わりを務めます。
「稼働している74式戦車を見学する」という当初の目的を達成する事が出来ず残念ですがこれも時代の流れなので仕方ないかな。これからはこういった対戦車火器の活躍に期待ですね。


前進する者、後退する者
 
小銃小隊がジワジワと前進を続ける一方で中距離多目的誘導弾や79式重MATは撤収を開始。全ての部隊が現場に留まる必要は無く、自分の任務を実行したらさっさと撤収する事も大事です。


敵陣地に設けられた障害物(有刺鉄線)を処理する施設科
 
去年と同じく爆薬筒を用いて障害の処理を実施。「敵陣地ギリギリまで近付いて作業するのは流石に危ないでしょ。もっと安全な方法は無いの?」と思ってましたが
「携帯障害処理器材」という装備が存在するみたいです。隊員が背負ってる黒いバッグがそれでロケットで爆薬筒を投射して遠距離で障害処理が行えるそうです。


FH70による支援射撃

小銃小隊の前進を支援すべくFH70も引き続き支援射撃を実施。今度はシャッターのタイミングが合ってそこそこ上手く撮れたかなー。


敵陣地を制圧すべく小銃小隊が突撃!
 
銃剣を装着した89式小銃を連射しながら敵陣地に突撃する隊員の姿を見ると「やっぱり最後に戦場を制するのは歩兵だよなー」と改めて実感しますね。小銃小隊の皆様、危険な任務お疲れ様でした。


自衛隊格闘術により残党を掃討
 
突撃制圧が成功しこれにて任務完了かと思いきや敵の残党が出現したので自衛隊格闘術にて迎撃します。(任務上の必要技能とは言え)格闘術まで習得している自衛隊はホントに立派だと思います。


残党に対し降伏勧告
 
自衛隊格闘術を用いて問答無用で相手をねじ伏せればいいという訳ではありません。場合によっては相手の武装を解除し投降を促す事も必要です。Dead or Alive You're Coming with me
残念ながらこの残党は降伏勧告を無視して攻撃を仕掛けてきたので実力行使で対応する事に。余談ですが銃を捨てて突撃する時のモーションが鮮やかで映画のワンシーンみたいでした。


次から次へと残党が出てきて現場は乱戦に突入
 

 

 
隊員側も格闘術(素手)だけでは対処困難なので銃で応戦する場面も。一部の平和ボケした人達からすれば「銃を使うなんてとんでもない、国防に従事する者ならば精神と肉体の鍛錬によって
対応して云々・・・」とか言いそうですが、近年は国際情勢が不安定で国内の治安も悪化してるので自衛隊(と警察)の実力行使に対する早急な法改正と国民の意識改革を望む所であります。


撤収作業と装備品展示の準備
 
訓練展示が終了して一息ついたのも束の間、隊員さん達は休む間もなく撤収作業と装備品展示の準備に取り掛かります。本当にご苦労様です。装備品展示の紹介についてはコチラをどうぞ。


春の桜を満喫
 

 
訓練展示や装備品展示の見学を終えて一段落したのでもう1つの目的であるお花見を楽しむ事に。今年は開花のタイミングがバッチリで素晴らしい桜やグルメを堪能する事が出来ました。


帰投する装備たち
 
AH-1Sや87式偵察警戒車など各種装備の帰投を見送った後に15:30頃に自分も駐屯地を離脱。これにて「新町駐屯地 創設68周年 記念行事」は終了です。
イベントを企画・開催してくれた新町駐屯地の隊員の皆様、楽しい春の思い出をありがとうございました。


次なる目的地である太田市・桐生市方面へ
 
明日の目的(スネークセンター見学)に向けて太田市・桐生市方面へと車を走らせます。夕飯は何か群馬らしい物を食べたいと思い色々調べた結果、「ひもかわうどん」なるご当地グルメを喫食。
こ、この平たい物が「うどん」だと・・・? 麺にして麺にあらずとはこの事か!(違) そして独特の食感と食べ応えが癖になる!
群馬県はお隣さんなのでご当地グルメ(焼きまんじゅう、下仁田ねぎ、コンニャクなど)は多少知ってるつもりでしたがまだまだ未知のグルメが存在するんですねー。俺はまだグンマを知らない・・・


今回の戦利品
 
今回のイベントの戦利品(記念品)として陸自関係のプラモと「コルト・パイソン」を購入。陸自とパイソンって全く関係ないんですが実は最近「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」を
鑑賞しましてコレが中々面白かったんですよ。そして明日にはスネークセンターで本物のパイソン(ニシキヘビ)を見学する予定なので「これはもうパイソンを買うべきでしょ」って事で購入しました。

※ちなみに今回買ったパイソンはシルバーフレーム・ラバーグリップ仕様であり、冴羽の使用モデル(ブラックフレーム・木製グリップ)とは全然違うのですが何でコレを選んだかと言うと
個人的には「パイソン=バイオハザード(初代)のマグナム」のイメージが強いのでシルバーモデルを選んじゃいました。冴羽と同じ型のパイソンはまた別の機会に購入するつもりです。

こんな感じで本日のスケジュールは終了。桐生駅近くで車中泊し明日に備えます。ちなみに本日撮影した写真は約1300枚でした。2019年最初のイベントって事で気合い入れ過ぎました。(笑)


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