令和元年度 開庁60周年記念 小牧基地 オープンベース
2019.11.9


今回は航空自衛隊の「小牧基地オープンベース」の様子をリポートします。自分はここ数年において「退役が迫るF-4の勇姿を記録する事」を活動目標としており、
今年も「岐阜基地航空祭」に参加すべく予定を調整していたんですが、その他のイベントを調べてみると前日に小牧基地のオープンベースが開催される事が判明。
岐阜基地と小牧基地は約20kmという近距離でしかも連日開催という好条件だったので「小牧と岐阜の連続で航空祭を楽しもう!」という事で参加を決定しました。


前日の19時過ぎに出発して国道19号をひたすら南下、途中で適度に休憩しつつ1:30頃には目的地である小牧市に到着
 
1週間前の明野駐屯地航空祭では往路の時間予想が甘くてかなり時間をロスしましたが今回はスムーズに到着。そのまま仮眠を取り明日のオープンベースに備えます。


電車で小牧基地へGO!
 
実は小牧基地OBに参加するのは今回が初めてで会場までのルートとかよく分からなかったのですが、とりあえず小牧駅→牛山駅というルートで現地へ。


小牧基地に到着 (7:20頃)
 
輸送航空隊や救難団を主力部隊とする小牧基地。戦闘機部隊がメインの他基地とは異なるその魅力や実態を探求・理解していきたいと思います。


基地内を見学しつつ入場待機列に合流
 
「例年だと小牧基地OBは3月に開催」という認識だったんですが今年は改元の関係(?)で11月に開催。見ての通り多くの来場者で賑わっています。


様々な航空機が飛び交う小牧基地(名古屋空港)
 
小牧基地は隣接する「県営名古屋空港」と滑走路を共有する官民共用飛行場との事。民間機の往来も盛んで入場待機時間も苦になりません。


オープニングフライト (8:30頃)
 
同基地に所属するKC-767とC-130がオープニングフライトで秋の晴れ空を彩ります。大型機の編隊飛行は迫力と見応えがありますね。


改めて小牧基地の内部をチェック!
 

 
今回初めて小牧基地を訪れましたが運用してる飛行機がデカいからか基地もデカイな!というのが第一印象です。
小牧基地の歴史を調べてみると1944年(昭和19年)に大日本帝国陸軍の「小牧陸軍飛行場」として運用開始されますが終戦に伴い米軍が接収。
その後1959年に「小牧基地」として開庁。そして今年は小牧基地 開庁60周年という節目の年だそうです。おめでとうございます!!


県営名古屋空港としての一面
 
滑走路の西側は県営名古屋空港として使用され、愛知県警察航空隊、中日本航空、FDA、朝日航洋などの施設も多数。いつか空港側も見てみたいですね。


去りゆく翼 C-1 (9:12頃)
 
C-1は徐々に退役が進んでいるのでこうして元気に飛んでいる姿をなるべく撮って記録に残したいですね。折角なので後継機であるC-2を絡めたショットも撮ってみたり。


KC-767(#603・#604)による展示飛行  (9:14頃)
 

 
国内に4機しか存在しないレア機であるKC-767が揃って飛ぶという贅沢な光景を見られるのはホームグラウンドである小牧基地ならではかな。


かなり密接しての展示飛行を披露するC-130  (9:16頃)
 
傑作輸送機として世界中で活躍中のC-130。ここ小牧基地の第401飛行隊で集中運用されており小牧基地を象徴する機体と言えます。


F-2への空中給油  (9:34頃)
 
今までの自分だと戦闘機の方に注目しがちでしたが、今回は小牧基地OBなのでKC-767の方が主役に見えます。こうして違う視点が生まれるのは良い事ですね。


KC-767からC-130への空中給油  (9:50頃)
 
大型機同士による空中給油という珍しい光景も見られました。空中給油機と輸送機の両方を運用している小牧基地ならではのユニークな展示内容と言えますね。


小牧基地を象徴する2本柱
 
C-130を運用する「第401飛行隊」とKC-767を運用する「第404飛行隊」。今回のOBは空自の輸送機や空中給油機をじっくりと勉強する事が出来る非常に良い機会ですね。


KC-767によるタッチ・アンド・ゴー  (10:05頃)
 

 
「空中給油機だからといって甘く見るなよ!」と言わんばかりの豪快なタッチ・アンド・ゴー(超低空飛行)も披露。大型機のT&Gは大迫力で見応えがあります。


名古屋の秋空を彩った大きな翼たち
 
展示飛行を終えた大型機たちが次々と着陸。「小牧基地は大型機がメイン」という当初の感想通り、大型機を存分に楽しむ事が出来た素晴らしき展示内容に大満足です。


明野駐屯地・第10飛行隊のOH-6D(#31312)による展示飛行  (10:25頃)
 

 
OH-6Dの展示飛行は先週の明野駐屯地航空祭で見納めだと思っていたので今回の小牧OBで(飛行時間は僅かでしたが)飛んでいる姿を見られた事はとても幸運でした。
そして(自分が参加・見学可能なイベントとしては)これが正真正銘最期のフライトとなります。OH-6に関わってきた皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました!


U-125AとUH-60Jによる救難展示飛行  (10:45頃)
 
一見すると普通の救難展示ですが注目すべきは同基地の「救難教育隊」、つまり救難訓練の教官達による展示という所です。ベテラン達の動きは一味違って見えますね。


その他の飛行展示など
 

 
左上:愛知県防災航空隊の「わかしゃち」(ベル412EPI)右上:海上保安庁・第4管区の「かみたか」(AW139)
左下:入間ヘリコプター空輸隊?のCH-47J右下:室屋義秀氏のエクストラ330SC
官民問わず様々な種類の航空機が飛び交いイベントを盛り上げます。今後の個人的な目標としては警察や消防のヘリコプターをもっと勉強したい所です。


501SQからはスペシャルマーキング仕様のRF-4E(#57-6907)が参戦  (12:15頃)
 
第501飛行隊及びRF-4型は解隊・退役目前の最優先撮影目標であり今回見学出来た事は幸運でした。よーし、この調子で岐阜や百里でも頑張って撮影するぞい!


秋空というキャンバスに描かれる美しき白線・ブルーインパルス  (13:30頃)
 

 
空自イベントでは定番のブルーインパルスですが、小牧では(特定の団体の圧力により)40年以上も未実施となってて展示再開したのはここ数年との事です。


ランチ&ショッピング
 
アイテムコレクターとしてはグッズのチェックも欠かせません。限定ワッペン、アモフィーダー、エンジンタービン、MREなどマニア心を刺激するアイテムが多数販売されていました。


74式戦車による走行展示  (14:00頃)
 
今回の小牧OBである意味一番驚いたのが74式戦車の走行展示です。まさか空自のイベントで74式戦車の動く姿が見られるとは・・・ 


(空自基地内の芝生をガッツリ抉りながら)縦横無尽に駆け回る陸戦の王者
 
今回の個体は滋賀県・今津駐屯地の第10戦車大隊から来た模様。74式の走行展示は過去何度も見てますが今回の展示はかなり距離が近くて大興奮でした!


74式戦車の特徴である可変式油圧サスペンションも披露
 
今回の展示は空包射撃をした訳でもなく急発進・急停車もない控え目な内容でしたが、退役が迫る74式の勇姿を追ってる自分としては大満足の素晴らしい展示でした。


東へ西へ、各々のベースへ帰投するゲスト機たち
 
15時のOB終了に合わせてゲスト機たちも厚木や岩国に向けて続々と帰投。小牧基地は本州のほぼ中央に位置するので全国から航空機が集まりやすい場所なのかも?


ギリギリまでイベントを楽しんだ後に会場を離脱  (15:40頃)
 
今回初めて小牧基地オープンベースに参加しましたが、輸送機や空中給油機の運用、機動衛生ユニット、基地の概要などを学べてとても有意義なイベントでした。
素晴らしいオープンベースを開催してくれた小牧基地の皆様、本日はどうもありがとうございました!


自分もノンビリと帰投
 
帰りの牛山駅は予想通りの大混雑、正に牛歩だね。そして夕食にはご当地グルメのあんかけスパゲティをチョイス。この具材のヘヴィーなMIX感が最高ですね。

その後18時過ぎに小牧を出発、そのまま明日の目的地である各務原方面へと向かいます。(ちなみに今回の小牧基地OBで撮影した写真は約1600枚でした)


今回の戦利品

明日の岐阜基地航空祭での予算を多めに残したのでグッズは控え目です。(余談ですが「小牧基地60周年記念ワッペン」を買い忘れた事を激しく後悔・・・)


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