令和元年度 開庁60周年記念 小牧基地 オープンベース 「装備品展示」
2019.11.9


このページでは「令和元年度 開庁60周年記念 小牧基地 オープンベース」にて展示された各種装備品を紹介します。


KC-767  (#87-3602)
 
空中給油機を欲した航空自衛隊がボーイング社より購入、2008年に第1号機が納入され合計で4機が調達されました。比較的新しい装備ですね。
4機全てが小牧基地の第404飛行隊に所属しています。画像の様に機内見学も実施されていたんですが超長蛇の列だったので自分は見学をパス。


ベースとなったのはボーイング767
 
ボーイング767を改造して製造された本機。空自では既にE-767が導入されており「共通の機体による整備性の向上」も機種選定の基準の1つだったとか。


貨物輸送も空中給油もお任せ!
 
多くの人員や貨物を搭載可能な機内、空中給油用のフライングブームなど色々な機能が備わってるKC-767。今回の実機見学は大変良い勉強になりました。


C-2  (#88-1208)
 
こうしてC-2を間近でじっくりと見るのは今回が初めてかな? こちらも大人気&超長蛇の列だったので機内見学はパスして外見のみチェック&撮影。


航空自衛隊の輸送の未来を担う翼
 
C-2は量産1号機が2016年に防衛省に引き渡され、現在は鳥取県の美保基地に優先的に配備中。海外派遣も含め今後の活躍が期待されます。


U-125A  (#62-3024  #82-3007)
 
その速力を活かしていち早く現場に急行し捜索活動を行うU-125A。右画像の様にクルーや整備員が一緒に写った1枚は見栄えします。


UH-60J  (#98-4569  #78-4584  #58-4595?)
 

 
エプロンに並んだ3機のUH-60J。空中給油用プローブの装備や機体下部のライトの有無など細かい差異を見つけるのも楽しみ方の1つですね。


ブルーインパルス
 
小牧では一部の反対運動により1971年頃〜2015年までの44年間、ブルーが飛べない暗黒時代があったそうで・・・ 再び小牧の空で飛べる様になった事は喜ばしい。


飛行開発実験団(岐阜)のF-4EJ(#07-8429)              第501飛行隊(百里)のRF-4E(#57-6907)
 
退役が迫るF-4ですが、今回は比較的レアなバリエーションである初期型のF-4EJと機首に偵察カメラを内蔵したRF-4Eが並んで展示という眼福な光景を見られました。


陸上自衛隊のヘリコプター
 

 
第10飛行隊のOH-6D(#31312)、航空学校のUH-1J(#41843)やAH-1S(#73456)など。地理的な点で小牧基地と明野駐屯地は繋がりが強いのかも。


岩国基地・第71航空隊からやって来たUS-2 (#9902)
 

 
こちらの#9902号機は元々は試作2号機でしたが後に実働部隊に配備されました。飛行機なのに錨を装備してるという点が印象的です。(飛行艇なので当然ですが)
岩国基地の所属機は中々見る機会が無いのでこうして間近で見学出来るのはありがたい。(と言うか来年くらいにまたフレンドシップデーに参加して色々と見学したい)


P-1  (#5512)
 
厚木基地・第3航空隊から参加したP-1。今回の小牧OBは海自の大型固定翼機の展示も比較的充実してるので海自ファンとしても大いに楽しめますね。


C-130H  (#05-1084)
 
ここ小牧基地の第401飛行隊で集中運用されているC-130H。国産輸送機であるC-1に比べて航続距離が長いので海外派遣などでも大活躍の機体です。


C-130のカーゴ・ルーム
 
軍用機らしい各種機器や配管が剥き出しの無骨な内装が魅力。そして今回初めて「トイレ」を見学しました。シンプルな作りですが絶対的な安心感(?)を与えてくれる設備です。


機動衛生ユニット
 
C-130のカーゴ・ルームにぴったりと収まる様に積載されているこちらは「機動衛生ユニット」です。コンセプトは「空飛ぶ集中治療室」でコンテナ内に各種医療機器を装備し
重傷患者の輸送や飛行しながらの治療を行えます。20ft海上コンテナに近いサイズでC-130はこれを2ユニット積載可能。こういうモビリティ(可搬)装備は大好きですね。


エプロン端を見るとC-130Hがズラリと駐機
 
空自では1984〜98年にかけて16機のC-130Hを購入、全機がここ小牧基地の第401飛行隊で集中運用されています。小牧基地はC-130Hの聖地と言えますね。


その他の航空機の展示など
 

 

 
第11飛行教育団のT-7(#36-5909)、室屋義秀氏のエクストラ330SC、カラフルなFDA機、CBCの報道ヘリ(ベル430)など共同空港ならではの多様性が楽しめます。


トーイングカー
 
小牧基地は大型機が多いのでトーイングカーも立派な物が配備されています。コマツのWT250Eという機種らしく、案内板では「20tタグ」と紹介されていました。


航空機の運用に関わる様々な車輌
 
小型のトーイングカー(2tタグ)や自走式電源車(AE-1)なども展示。飛行機好きとしてはこういう地上サポート系車輌を見るのも楽しい。


リフトトラック
 
一般的な基地ではミサイルや増槽などの重量物を取り付ける為の装備ですが、小牧ではKC-767のフライングブームの交換作業等に使われているそうです。


ホイールブレーキ交換車
 
飛行機のタイヤを交換する為の特殊車両です。初めて見る作業機械でありその特殊な用途と構造故に非常に興味深い装備品でもあります。


土木作業系の車両も充実
 
空自の基地ですが土木作業系の車両もバッチリ配備されています。滑走路やエプロンの除雪・修復など様々な用途で使われているんでしょう。


花電車
 
各基地毎にオリジナリティ溢れるデザインで制作される花電車。今回の小牧OBで制作された特別車両も多くの来客を楽しませていました。


陸上自衛隊の装備品展示など
 
春日井駐屯地・第10後方支援連隊の「73式特大型セミトレーラ」や第10偵察隊のバイク等も展示。小牧基地は春日井駐屯地との繋がりが強いみたいですね。


C-130H用のT56エンジンやハミルトン・プロペラが分解整備状態で展示
 

 

 
原動機であるジェットエンジンから伸びたシャフトやプロペラ部と繋がるギアボックスなどターボプロップの構造がよく分かる素晴らしい展示ですね。


KC-767、E-767、C-2などで採用されてるCF6エンジン
 
吸気ファンの直径が大きいので一際目立っていたCF6。空自以外に民間でもボーイング747や767でも採用されてるメジャーなエンジンですね。


エンジンその他を運ぶ特殊車両
 
個人的にはCF6を載せていた運搬車も興味深いですね。見ての通り広くてフラットな荷台を有しています。他にどんな機材を運ぶのか気になりますね。


その他のエンジンなど
 

 
左上:UH-60JのT700エンジン右上:U-125のTFE731エンジン
左下:CH-47JのT55エンジン右下:KC-130HのAPU(補助動力装置)
ヘリコプター用の小型エンジン等の展示も充実していました。こうして様々な種類の航空機用エンジンを見比べるのも楽しみ方の1つですかね。


機動衛生ユニットの詳細
 
コンテナ内部には人工呼吸器、血液ガス分析装置、輸液ポンプなど高度な医療機器が備わっており、医官・救急救命士・看護師・管理要員の4名で運用されるそうです。


自衛隊の重要な任務の1つである災害救助と充実した装備品の数々
 

 
陸海空のあらゆる状況に対応すべく様々な用途の道具がズラリと展示。特に小牧には救難教育隊があるので救難関係の展示により力を入れてる感じが良いですね。


中部電力やJALの展示ブースも
 
ミリタリー系のみならず民間企業の展示ブースを見るのも中々面白いです。特に電気関係は重要な社会インフラなので今後もっと勉強した方がいいかも・・・


小牧基地内で静かに余生を送る退役機たち
 

 

 
F-86セイバー、T-1、V-107「しらさぎ」、T-33、S-62「らいちょう」等がズラリと展示されていました。航空自衛隊の歴史を紡いできた名機たちに敬礼!


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