第40回 アメリカ海兵隊 岩国航空基地フレンドシップデー
2016.5.5
それでは「Operation M.K.I」の3日目、今回の作戦の主目的である「岩国航空基地フレンドシップデー」のリポートをお送りします。
今回初めてフレンドシップデーに参加する訳ですが、事前情報として「自家用車での来場は不可能、電車と徒歩がベスト」
という情報を得ていたので前日に駐車した大竹駅からスタートです。昨晩に調べた時刻表だと始発が06:36だと思ってたんですが
イベント臨時ダイヤが何本か組まれており、予定より早い06:18発に乗車。岩国駅へと向かいます。少しでも早い方が有利だしね。
岩国駅前の様子
駅を出たらイベント参加者と思われる人達の行列が出来てました。バスかタクシーを待ってるんでしょうか?
先述の通り自分は徒歩で行くと決めてたんで案内看板に従い約2.6km先の基地に向かって歩き始めます。
余談ですがスマホのGPS記録アプリによると2012年12月20日頃に仕事で岩国市を通ってますね。
会場に向かう途中で見かけたヘリコプター
調べてみたら山口県警察の「アグスタ A109」(JA10YP号機)みたいです。空からも警備してるんでしょうね。
基地の入口付近に到着 (7:05頃)
岩国フレンドシップデーに参加するのは今回が人生初なのでこの混み具合が例年並みなのか分からないですね・・・
余談ですが熊本地震の影響により今回はブルーインパルスが不参加なので、多少参加者が減ってるとは思います。
米国海兵隊岩国航空基地
海兵第12飛行大隊 海上自衛隊 第31航空群
高級そうな黒い石板に書かれた英字による基地名。ここが在日米軍の海兵隊基地だと実感させてくれます。
まぁ、実際には海上自衛隊の「第31航空隊」と共同使用ですけどね。日米共同使用の基地って結構多いです。
そして偶然ですが自分のHPも「第31輜重兵分隊」なので同じ番号の部隊としてちょっと親近感を感じますね。
基地内に入場 (7:10頃)
日本では数少ない在日米軍によるアメリカンなイベントという事もあり、入場者もかなりの人数になります。
ちなみに後で調べてみたら今回の岩国フレンドシップデーの入場者数は約175000人らしいです。
写真奥に見えるのは手荷物検査のテントです。アメリカ海兵隊員と海上自衛隊員が手分けしてチェックしてました。
怪しい物を持ち込もうとする人は入場拒否、下手すれば逮捕です。自分はそんな怪しい物は持ってないぜ!(断言)
ただ余談ですが入口近辺で写真を撮っていたら米兵に注意されました・・・
自分的にはヤバイ物は撮ってなかったつもりだったのですが、米軍の基準ではアウトだったみたいです・・・
とりあえず米兵にデジカメを見せながら目の前で画像を消去。「Date Delite Sorry」とカタコトの英語で
謝った後に次へ進みました。やっぱり米軍のセキュリティーは厳しいですね。当然と言えば当然ですが・・・
OA-4M スカイホーク (154638号)
セキュリティーを無事にパスし基地内に入場した直後に出迎えてくれたのが「OA-4M スカイホーク」です。
機体には「H&MS-12 OUTLAWS」と書かれており「第12司令部整備飛行隊」で運用されてた様です。
「おぉ〜、A-4じゃん。こういうのが当たり前に展示してある光景とか流石は在日米軍基地だな」と思いつつ
「頭の”O”って何だ?」と思い調べたら複座練習機型のTA-4Fを改修した「前線航空管制機」との事です。
基地内を進み会場広場へと向かいます
写真の様に海兵隊員(?)が全身を使い派手にPRしながらゲータレードを売ってたりしてました。う〜ん、アメリカン。
そして基地内にはマンションが多く建っていました。岩国基地に所属する軍人やその家族が住んでるんでしょうね。
所で在日米軍の居住地事情ってどんな感じなんだろ? 基地外(日本の土地)に住んでる軍人も結構いるのかな?
消防訓練用の飛行機や車
基地内には立派な消防部署(FIRE STATION)もあり、アメリカンなサイズの消防車が何台も並んでいました。画像は消防訓練等で使うと思われる飛行機や車(マツダ・ボンゴ)です。
それではいよいよイベントエリア(その1)に入場です
Oh, This is American!(訳:おぉ! アメリカっぽい雰囲気じゃ〜ん!)(←小学生並の英語)
晴々とした青空、広大な展示エリア、ここでしか見られないアメリカ軍用機達。いかにも在日米軍基地らしい光景にテンションが上がります。
現在自分がいるのはピンク色のエリアです。展示飛行などのメインイベントは奥のグリーンのエリアで行われます。いや〜、広い基地ですね。
それにしても在日米軍基地のイベントに来たのは随分と久し振りですね。過去に父親に連れられて横須賀や厚木に行った事はありますが
それも随分と昔の話であり、すっかり記憶が薄れつつある昨今。なので今日は在日米軍基地を改めて勉強しつつ楽しみたいと思います。
F/A-18D レガシーホーネット F/A-18E スーパーホーネット
個人的には「F/A-18シリーズ=海軍機」というイメージだったんですが、海兵隊にも結構な数が配備されているんですね。
画像で紹介してる2機は共にF/A-18シリーズですが左が旧型のD型、右が最新現行型のE型で全く別の機種と言えます。
空中給油機の「KC-135R」や「KC-130J」、デザートカラーのハンヴィーなど
海兵隊で使用してる小火器も展示
ガンマニアとして米軍の最新現用小火器を見学できる良い機会です。右の画像ではボディーアーマーの試着も行われてました。(自分も着てみたかった・・・)
この様に在日米軍(海兵隊)ならではの特殊かつ魅力的な装備が山ほど展示されていたのですが、
余りにも数が多いので装備品展示ページにて細かく紹介していますのでそちらをどうぞ。
その他の展示品など
重量物を運搬するトレーラーや用途不明の特殊作業車なども多数展示。輜重兵を名乗る身としてはこういう後方支援系装備も結構好きですね。
ド派手な赤い複葉機はワコークラシックエアクラフト社のF5Cという飛行機らしいです。古き良き時代を感じさせるデザインの飛行機ですね。
サープラス系の売店やヘリ操縦シュミレーターなども
数ある売店の中で個人的に最も印象に残ったのがトリイガレージさん。積み上げられた20mm弾用弾薬箱など軍装品コレクターとしては興味深い品ばかりでした。
ここでは「F-16(三沢基地)パッチ」や「USMC消防服手袋」等を購入。ほんとは20mm弾薬箱(¥7000)も欲しかったんですが価格や大きさ故に断念しました・・・
他に面白い催し物としては「ヘリ操縦体験シュミレーター」というのがありました。飛行機(固定翼機)のシュミレーターは結構ありますがヘリ用は珍しいですね。
車の後部をシュミレーションルームに改造した特殊車両で日本に2台しか存在しない超レア車両です。車両式なのでどこにでも移動・展開できるのも特徴です。
1フライト¥3000でインストラクター(美人のお姉さん!)の指導付きでした。ただ内容が特殊過ぎるのか、設営場所が悪いのか、お客さんは少なめでした・・・
更に歩を進め展示飛行エリアへ向かいます
管制塔の横を通り展示飛行などが行われるメインイベントの会場へ向かいます。途中で簡易テントに格納されたF/A-18を発見。飛行予定機にトラブルが起こった際の予備機とかでしょうか。
こちらは展示飛行を行うメインイベントのエリアです
Yes! This is Air Battle Field!(訳:戦闘機がいっぱい並んでて最前線っぽいな!)(←2回目の小学生並の英語)
こちらの展示エリアでは多種多様かつ最新・現行の戦闘機や攻撃機が展示されより最前線っぽい雰囲気になっていました。滑走路もすぐ目の前なので尚更です。
A-10 サンダーボルトU MV-22B オスプレイ
破壊神キター!というのがA-10を見た際の最初の感想。超強力な対地攻撃能力を誇り世界中にファンがいるA-10ですが実機を見たのは今回が初めてですね。
そして国内外で話題沸騰中の最新鋭航空機であるMV-22B。こちらも実機を見るのは今回が初めてですね。これが話題のティルト・ローター機構か。
F-16 ファイティング・ファルコン MH-53E & MCH-101
傑作軽戦闘機として名高いF-16。日本では「F-2のベース機」というイメージが先行しがちですがオリジナルならではの魅力があります。
そしてMH-53Eを筆頭とした海上自衛隊の掃海ヘリコプター群。多数の米軍機が並ぶ中で海上自衛隊としての存在感を示してました。
AV-8B ハリアーU
そして遂に出逢えました! 今回のフレンドシップデーにおける自分の最大の目的である「AV-8B ハリアーU」です。
自分が最も好きな航空機と言っても過言ではないハリアーU。興奮を抑えつつ360度あらゆる方向から観察しました。
岩国航空基地フレンドシップデーは非常に大規模なイベントであり撮影した写真は数百枚にもなります。
そこで画像を厳選して各分野ごとにカテゴライズ。各ページにて詳細をリポートしてますのでご覧ください。
展示飛行編 @
展示飛行編 A
装備品展示編
さて、展示機の撮影に夢中になるのは良いですが、そろそろ「飛行中の航空機を撮影する為のポジション」を
確保しなければなりません。という訳で事前に入手しておいた特別チケットを手に「特設観覧席」に向かいます。
特設観覧席 ドッグタグ型入場証
フレンドシップデーについて事前に調べた際、特設観覧席を予約した方が絶対にお得!という情報があり
1ヶ月前にとあるサイトでチケット(¥2500)を予約。現地でチケットと引き換えにこのドッグタグ型入場証を貰いました。
ドッグタグ型とはいいセンスですね。首から下げれば両手が自由に使える上に雰囲気もバッチリ。良いアイテムです。
特設観覧席の様子@
特設観覧席はこんな風になっています。滑走路が目の前にあるので航空機の離着陸を撮るには最適の環境ではないでしょうか。ただ自分が入場したのが
9:30頃と結構遅く、画像の様に既に多くのスペースが埋まってました。特設観覧席とは言えやはり早い者勝ちですね。来年度以降の参考にしたいです。
それにしても特設観覧席というシステムは素晴らしいですね。お値段が¥2500と少々高めですがそれ以上の価値があると思います。
特設フェンスの外の人達の「この人達はどうやってココに入ってんの? どっかでチケットでも売ってんの?」という会話が印象的でした。
特設観覧席の様子A
特設観覧席内には売店やトイレも設営されており、外に出る事無く用事を済ませられるので大変便利です。有料席だけあって至れり尽くせりのサービスです。
画像は昼食(※)として買ったステーキサンド(1300円)、レッドブル(300円)、水のペットボトル(200円)です。
これを高いと思うかはその人次第ですね。・・・ただ正直に言うと特設フェンスの外(通常観覧エリア)の売店の方が安いのは事実です。
それと他に気になったのが価格表示です。例えばステーキサンドは$13/¥1300という風に表記されてました。
という事はドルでの支払いもOKなのかも。支払い方法と為替によって価格が変わる、米軍基地は面白いですね。
ちなみにお味の方はと言うと勿論美味しかったです。ちょっと固めのステーキ肉とか如何にもアメリカンって感じでした。
と言うか大事なのは雰囲気です。晴れ空の下で航空機を見ながら食べるアメリカンフードは文句無しに美味しいです。
今回はステーキサンドでしたが他にも巨大なペパロニピザが1500円で売ってたりしました。来年にでも食べたいですね。
所で余談ですがこのステーキサンドを食べたのが9:50頃。実際には昼食ではなく間食でした。いやー、我慢出来なくてつい。
しかしこの間食が結果的に戦場での生死を分ける事になりました。詳しくは後述。
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