岐阜基地航空祭 2018 「装備品展示」
2018.11.18
このページでは岐阜基地航空祭2018にて展示された各種装備品を紹介します。飛行開発実験団を擁する岐阜基地ならではの個性的な装備が目白押しです。
最近の航空祭における自分の目的はF-4の見学です。という訳で今回の岐阜基地航空祭に参加したF-4の一覧です。
機種 | 機体番号 | 所属 | 飛行の有無 | 備考 |
F-4EJ改 | 07-8428 | 第302飛行隊 | × | 退役記念特別塗装機 |
F-4EJ | 87-8409 | 飛行開発実験団 | × | 各務原飛行場100周年記念塗装機 |
F-4EJ改 | 07-8431 | 飛行開発実験団 | ○ | 異機種編隊飛行に参加 |
F-4EJ | 47-8327 | 飛行開発実験団 | ○ | 午前中の展示飛行に参加
異機種編隊飛行に参加 |
F-4EJ | 17-8301 | 飛行開発実験団 | ○ | 午前中の展示飛行に参加
異機種編隊飛行に参加 |
F-4EJ | 77-8393 | 飛行開発実験団 | × | 第1格納庫にて作動展示 |
F-4EJ | 37-8318 | 飛行開発実験団 | × | 第5格納庫にて武装展示 |
F-4EJ | 47-8336 | 飛行開発実験団 | × | エプロンで展示 |
今回確認できたF-4は(ゲストの302SQも含めて)8機でした。去年(5機)より展示数が増えてて嬉しい限りですね。
第302飛行隊 F-4EJ改 (#07-8428)
今回の装備品展示の中で一番注目なのがこの第302飛行隊の退役記念特別塗装機ではないでしょうか。初めて見る機体ですね。
機体全体が正にオジロワシ
第302飛行隊の部隊マークであるオジロワシが機体全面にダイナミックに描かれています。中々に大胆なスペシャルマーキングですね。
白く美しいボディ
白く塗られたボディは引退式典に臨む礼装の様な雰囲気を漂わせています。本機は百里から飛来した訳ですが、黒のつがいが存在するという事を2週間後に知りました。
カラフルな正面姿
白・赤・青など色鮮やかなトリコロールカラーの正面姿が印象的です。良くも悪くも「戦闘機は灰色系」というイメージを大きくぶち壊しています。
F-4 Final Year 2019
機体には「302sq F-4 Final Year 2019」の文字が描かれ第302飛行隊におけるF-4の運用終了を告げています。舞い落ちる羽に哀愁を感じますね。
ワッペンから見る302SQとF-4の歴史
「○○年に戦技競技会に参加」とか「部隊創設30周年記念」とか「スクランブル発進2000回突破」など302SQ及びF-4の歴史が紹介された非常に価値ある展示となっていました。
302SQクルーによるF-4愛
302SQのクルーはオリジナルデザインのジャケットを着用。この退役記念特別塗装機で全国の航空祭を回り、引退巡業をしている感じです。よく見るとオジロワシが日本の形になっています。
そして傍らには302SQに対する「思い出ノート」が用意され多くのファンが熱い想いを書き込んでいました。自分が航空自衛隊及びF-4に対して再び情熱を傾け始めたのがここ2〜3年なので
立派な意見は言えないのですが、日常生活において空からJ79の轟音が聞こえると必ず空を眺め「あぁ、今日もF-4が飛んでるな、あの轟音はすぐに分かる」
というミリタリー人生を送ってきたのでその轟音をもうすぐ聞く事が出来なくなると思うとやはり寂しいものです。F-4が完全退役するまであと1〜2年。それまで全力で追いかけ続けたいですね。
F-4EJ (#87-8409)
去年の岐阜基地航空祭において主役的存在だった旧陸軍デジタル迷彩ファントム。今回は飛行は無しでしたが再び展示され我々航空ファンを楽しませてくれました。
何度見ても強烈なインパクトを与えるデジタル迷彩
旧日本陸軍戦闘機の暗緑迷彩を現代風に大胆にアレンジして塗装した本機。初見から1年経ちますが未だに強烈なインパクトを与えてくれます。
デジタル迷彩ファントムの今後は・・・?
各務原飛行場開設100周年を記念して製作された本機ですが既に退役したらしいです。今後ゲートガード機として保存する計画とかあるんでしょうか・・・?
最期のファンサービスも
我々航空ファンの目の前で主翼の折り畳みを実演してくれるファンサービスも行われました。空自さんのこういうサービス精神溢れる所が好きですね。
F-4EJ改 (#07-8431)
今回見学した岐阜基地所属のF-4の中で唯一のF-4EJ”改”です。機体のスペックとしては百里基地で現役バリバリで稼働してる機体と同じと考えていいのかな?
F-4EJ (#47-8327)
午前の展示飛行や異機種編隊飛行に参加した機体です。#301号機と共にF-4の迫力ある飛行を披露し航空祭を盛り上げました。
F-4EJ (#17-8301)
#327号機と共に午前の展示飛行や異機種編隊飛行に参加。画像は全ての展示飛行を終えて着陸し点検を受けてる時の様子です。
F-4EJ (#47-8336)
#336号機は特に展示飛行等は行わなかった・・・と思います。エプロンで展示・待機してたので予備機的な感じかな?
F-4EJ (#77-8393)
去年と同じく第1格納庫では航空機の作動展示を実施。F-4(#393号機)が油圧で主脚やフラップ等を作動させる様子を披露していました。
手際良く準備を進める整備員の方々
パイロット等と比べて華やかさは無いかもしれない整備員ですが、彼らの活動があるからこそ航空機がベストコンディションで飛べるという事を忘れてはなりません。
離陸する為にフラップを展開
離陸のシュチュエーションを再現し前縁&後縁フラップを展開しています。F-15には前縁フラップが無いのでF-4ならでは見応えある光景ですね。
主脚の展開&格納
去年のリポートでも書きましたが機外に出っ張った主脚が綺麗に機内に格納される様子は見てて気持ちいいですね。
ラダー、スタビレーター、スポイラー、エルロンなどの作動実演
飛行中の姿勢制御の説明として各パーツを作動実演。どの部品にどういう機能があってそれらが作動する事で飛行姿勢がどう変化するのかを勉強できる有意義な展示です。
ちなみにF-4の各部を作動させる油圧は3000psiだそうです。換算すると25mm四方の面に3000ポンド(1360kg)の圧力がかかってるという訳です。
着陸態勢に入るF-4
前縁・後縁フラップ、スピードブレーキ、主脚などを全て展開し着陸態勢に入るF-4。他にもタイヤのロックやアレスティング・フックの作動も行われました。
F-4の油圧作動展示は見応え充分!
退役が迫るF-4の勇姿を記録に残すべくここ2〜3年の間に百里や岐阜にてF-4の様々なシーン(飛行・地上展示など)を見学してる訳ですが、
メカニズムを勉強するという点ではこの油圧作動展示が一番面白いですね。どうもありがとうございました!
エアインテイクとJ79
「そう言えばエアインテイクの奥深くに格納されたJ79はあんまりじっくり注視した事が無かったなー」と思って改めて撮影。穴から見えるチラリズム・・・ 新たな興奮に目覚めそうだぜ!
油圧作動機器の展示
ポンプ、リザーバタンク、シリンダーなど油圧に関する機器が展示。更に子供向けの油圧体験コーナーを設け実物の油圧シリンダーと綱引きをするなど親切・丁寧な展示が印象的でした。
F-4の作動油圧は3000psiと上述しましたが、「1平方センチメートルに210kgの圧がかかってる/指一本で大人3〜4人を持ち上げる」とも解説され分かりやすい説明となっていました。
F-4EJ (#37-8318)
第5格納庫ではフル武装状態のF-4が展示。やっぱりF-4は主翼下にミサイル等を装備した状態がカッコいいですね。
後方から
実は本日の航空祭において「360度全周囲から見学出来るF-4はこの#318号機だけ」です。なので特徴的な後ろ姿もしっかりと写真に収めます。
F-4とバルカン
ベトナム戦争における教訓から「M61 バルカン」を搭載した「E型」が登場したのが1968年。初登場から50年間もこの機体設計・武装レイアウトで戦ってきたと思うとガンマニアとしても感慨深い。
主翼下のミサイル
AAM-3、JDAM、ASM-2など各種ミサイルが装着され戦闘機として見栄えする状態のF-4ですが、個人的には胴体にスパローを装着した状態を見たかった・・・
J79
F-4の心臓であり独特の轟音を発するJ79エンジン。F-4の退役に伴いこのJ79の咆哮もいずれ聞けなくなると思うと何だか寂しいですね〜・・・
岐阜基地航空祭におけるF-4の紹介はこれで終了。油圧作動や武装展示など構造や整備をアピールした岐阜基地らしい有意義な展示でした。
ブルーインパルス
生憎の空模様により残念ながら演技が見栄えしなかったブルーインパルス。次は晴天の航空祭で再会したいですね。
F-15J (#02-8999)
第3格納庫ではF-15によるコックピットの展示が実施。(かなりの順番待ちだったので今回もスルーです・・) 見ての通り”まそたん仕様”となっています。
T-4 (#56-5601)
練習機及びブルーインパルスの機体として有名なT-4ですが岐阜基地の機体は一味違います。見ての通り機首に立派なピトー管(?)が装備されています。
C-1 (#28-1001)
ご存知C-1の試作1号機で現役最古のC-1です。現在は後継機であるC-2の配備が進んでいるのでこの機体が引退する日もそう遠くないかも・・・
飛行終了後の整備点検
整備員が翼上を歩いてたりエンジンのカバーが開放され目視点検を行ってたりと飛行後の整備点検もバッチリです。こういう日常的なワンシーンもいいですね。
更によく見るとコックピット上部の点検ハッチが開いています。「そんな所にハッチがあるのか。ダイ・ハード2みたく射出座席が飛び出しそうだな!」と思ったり。
X-2 (#51-0001)
岐阜基地航空祭における人気展示の1つであるX-2。実験機ではありますがスタイルだけは正にステルス戦闘機なので見る度に興奮と感動を与えてくれます。
X-2の正面
去年は側面のみの展示でしたが今年は正面からの見学が可能に。ステルス機にとって正面からの機影はRCS(レーダー反射断面積)を解析されるので
展示や撮影を行う場合に制限を受ける事が多いですが、こうして正面から堂々と展示してるのでもう試験は完全に終了した(隠し事は無い)って事かな?
国産ステルス機の未来は・・・?
X-2によって得られた試験データを元に将来的には国産の戦闘機「F-3」を作ると言われていますがその未来は不確定です。一航空ファンとして楽しみに待ちましょう。
C-2のエンジン 「CF6-80C2K1F」
初めて見る巨大なエンジンが展示されてて「これは何のエンジンだ?」と思い解説を見るとC-2輸送機のターボファンエンジン「CF6」だそうです。他にもC-5
ギャラクシーやE-767にも搭載されてるとか。
その巨大なサイズに驚愕したエンジンですがそもそも肝心のC-2の実機を未だに見た事が無いですね・・・ 岐阜基地にも試作1号機とかが配備されてる筈ですが・・・ いずれは実機を見学したいですね。
JDAMやAAM-5など
戦闘機好きとしてこういう武装展示を見るのはやはり楽しいですね。地味に注目なのが左画像のスマート・ボム・ラック「BRU-57/A」です。
1つのパイロンに2発のJDAM(もしくは1000ポンド爆弾)を搭載できるとってもお得なパーツです。最近の装備は効率化が著しいですね。
整備員というお仕事について
航空機とは最先端技術の集合体であり、その整備には高い技術力が要求されます。ここでは機体整備や電子整備のお仕事についての紹介が行われていました。
「支援整備」の紹介 「列線整備」の紹介
航空機から取り外した電子機器を整備する「支援整備」と、機体を直接整備する「列線整備」があるそうです。デジタルとアナログ、ソフトウェアとハードウェアって感じかな。
パイロットの装備品展示など
ミリタリーマニアとしてはパイロットのコスチュームプレイとかも楽しんでみたい所ですが・・・ こういう装備のレプリカって売ってるのかな?
各種救命装備
無線機、非常食、救命ボートなどベイルアウト後のサバイバルに関するアイテムも展示。必要不可欠かつ高性能な品々がコンパクトに纏められてて高い合理性を実感しますね。
航空機の運用をサポートする支援車両たち
航空燃料(JP-4)を運搬するタンクローリーやフォークリフトなど航空機を安全・確実に運用する為のサポート車両を見るのも中々楽しいものです。(画像のフォークリフトなら自分にも運転出来そう)