岐阜基地航空祭 2018
2018.11.18


日付が変わって11月18日。いよいよ「岐阜基地航空祭」の当日です。退役が迫るF-4の勇姿を記録に残すべく勇み足で岐阜基地へと向かいます。


川崎重工とT-4
 
去年と同じく川崎重工内を通って岐阜基地へ。構内は撮影禁止なのですが今年からビル内のショールームにT-4(ブルーインパルス仕様)が
展示されており、それに限り撮影OKとの事だったのでパシャリ。こうして自社が開発した航空機を堂々と展示する企業PR戦略は良いですね。


岐阜基地に到着 (07:20頃)
 
手荷物検査を無事にクリアして入場。案内図を見ながら色々と行動予定を立案します。時間に余裕があれば基地の南側も見学したかったのですが今回も結局無理でした・・・ 南側はまた次回かな。

ちなみに今年の岐阜基地航空祭の参加者数は約145000人だそうです。ブルーインパルスによる集客効果が大きいと思いますが今回は「ひそねとまそたん」の影響もあったかと思います。


ひそねとまそたん
 
今年春に放送されたボンズ制作のオリジナルアニメがこの「ひそねとまそたん」です。航空機に擬態したドラゴンと女性パイロットの交流を描いたアニメらしい。
アニメの舞台(主人公達の勤務地)がこの岐阜基地という事で今回の航空祭ではPRイベントの一環として結構大々的にコラボしててグッズの販売やアニメスタッフのトークショー等が行われました。

自分はこの作品を見た事が無いので事前に視聴&予習をしてから今回の航空祭に参加しようとか思ってたんですが・・・ 色々あって未視聴のまま本日を迎えてしまいました。視聴はまたいずれ・・・


スペシャルマーキング仕様のF-4EJ改

おぉぉ!? F-4が何か凄くカッケェェー感じにペイントされてるじゃん! 
エプロンに入場した我々航空ファンを出迎えてくれたのがこのスペシャルマーキング仕様の302SQのF-4です。詳細は装備品展示にて紹介します。


旧陸軍デジタル迷彩仕様のF-4も展示

去年の岐阜基地航空祭において主役とも言える存在感を放っていた旧陸軍デジタル迷彩仕様のF-4も再び展示。何度見ても強いインパクトを与えるカラーリングです。


F-4やF-2などが次々と離陸しいよいよ展示飛行がスタート
 
自分はカメラの撮影テクニックが未熟なので相変わらず良い写真は撮れませんが、F-4の最期の勇姿を記録すべく頑張って撮影に臨みます。


F-4EJ (#47-8327)

岐阜基地に所属するF-4EJは「改」ではないオリジナルのF-4EJなのでそれだけで希少価値がありますね。


逆光の中を飛ぶF-4

岐阜基地で写真を撮る場合、北側のメイン会場からだと逆光になるのが辛い所。なので熱心な航空ファンは南側から撮影してるみたいですね。


F-15DJ (#12-8078)

どこの航空祭でも大人気のF-15ですが今回の岐阜基地の機体は一味違います。ノーズコーン付近に「眼」が描かれているのが分かりますか? 
実はコレ「ひそねとまそたん」仕様なんです。「ひそまそ」の設定では生身のドラゴンが航空機の外装パーツを纏って航空機に擬態しています。
なのでこのF-15は「戦闘機に擬態したまそたん」を再現する為に眼のステッカーを貼っているという訳なのです。(←う〜ん、説明が難しいな・・・) 


逆光の中を飛ぶF-15

北側のメイン会場からだと逆光になってしまいますが上手くタイミングが合えばこの様に「日光に照らされる機体下部」というシュチュエーションが撮れたりします。


XF-2B (#63-8101)

複座量産型F-2Bの試作1号機である本機。未だに機種名の頭に試作機を表す「X」の文字が付いてる点が飛行開発実験団らしいですね。


視認性を高める為の派手なカラーリング

試験用の機体なので赤・白・青の派手なカラーリングですね。余談ですが垂直尾翼が左右で違う色となっており右側が白、左側が赤で塗装されています。


異機種3機による加速性能の違い
 
最初にT-7、F-2、F-15の3機が並んで飛行した後にF-15とF-2が加速、練習機と戦闘機の加速性能差を披露するという催しです。プロペラ機とジェット機を
比較するのも酷ではありますが、こういうハッキリと目に見える性能テストは印象に残りますね。T-7:「用途、機体形状、エンジン出力・・・ 速さが足りない!!」


XF-2A (#63-8502)

コチラは単座量産型F-2Aの試作2号機です。白・青・オレンジを組み合わせた明るい印象のカラーリングとなっています。


ベイパー雲を引きながら飛ぶXF-2A

戦闘機はグレー系や暗色迷彩が多いのでこういう純白系の機体色は見栄えしますね。XF-2の試作機(4機)は個々にカラーリングが異なるので尚更です。


F-15と旅客機

F-15を撮ってたら偶然にも旅客機がフレームに入ったのでパシャリ。飛行中の自衛隊機と民間機が1枚に収まる構図はちょっと珍しいかなー。


脚を出してダーティー状態で飛行中のF-4

作動展示において飛行中のF-4が脚を出し入れしてる様子を再現・実演しており、この状況が正にそれです。ちゃんとフラップを展開させて揚力を稼いでますね。


KC-767による空中給油

KC-767はフライング・ブーム式なので戦闘機パイロット側の負担は少ないですが、それでもピタッと位置を決めて飛び続ける練度の高さには脱帽です。


次はブルーインパルスによるアクロバット飛行です。ブルーに関しては前日の予行演習も見学したのでその時の写真も合わせて紹介します。

17日の14:13頃、基地の南側(かかみがはら航空宇宙博物館の付近)から撮った写真です。電線が写っちゃってますが天候自体は中々良いです。


キューピッド (17日予行・14:24頃)

残念ながら雲が多くて見栄えしない絵に・・・ そして自分の居た場所が悪かったのか距離が近すぎてハート全体を撮る事すら出来ませんでした・・・


オポジット・トライアングル (17日予行・14:28頃)

オポジット・トライアングル・・・で合ってるでしょうか? 2・3・4号機が背面飛行を行っています。トリミングした画像ではありますが良好な晴天となっています。


ダブル・ロールバック (17日予行・14:31頃)

ダブル・ロールバックです・・・多分。ブルーの演目に疎い自分としてはこの説明が適切なのか心配になります・・・
6機のブルーがスモークを曳きながらダイナミックに展開する絵は見栄えしますね。(ちょっと板野サーカスっぽい)


サクラ (17日予行・14:35頃)

サクラは有名かつ美麗な演目ですね。雲と電線の所為でかなり残念な光景になってしまってますが・・・


コークスクリュー (17日予行・14:39頃)

コチラも有名な演目であるコークスクリュー。撮影した場所の関係からか真下から見上げる様な角度で撮影する事が出来ました。


17日予行の紹介はこの位で・・・ 以下では18日本番の様子の紹介ですが見ての通り雲の多い残念な天候となってしまいました。


サンライズ (18日本番・11:35頃)


扇状に綺麗に展開するのが魅力のサンライズですが見ての通り雲が多く見栄えしない絵になってしまいました・・・


スタークロス (18日本番・11:58頃)

コチラも有名な演目ですね。余談ですがこの時はF-4の作動展示を見るべく第1格納庫内にスタンバイしてたので上手く全体が撮れてません。


ローリング・コンバット・ピッチ (18日本番・12:01頃)



コークスクリュー (18日本番・12:02頃)


この様に18日の本番は悪天候でブルーの華麗な飛行の多くが見栄えしない結果に・・・ ただ南側から撮ってればまた違った絵になってた可能性もあります。


離陸するC-1 FTB

C-1の試作1号機でFTB(フライング・テスト・ベッド)の別称を持つ本機。前日に見学したVTOL実験機もFTBだったので「岐阜は実験機の聖地だなー」と思ったり。


次々と離陸する航空機たち
 
異機種編隊飛行を行う為にT-4、F-4、F-15など様々な航空機が次々と離陸。よく見るとF-15は2機とも”まそたん仕様”になってますね。


異機種編隊飛行

岐阜基地航空祭の名物である異機種編隊飛行です。去年は悪天候によりたった3機のみでしたが今年はほぼ全ての機種が揃って参加です。


高い練度で綺麗なフォーメーションをキープ

様々な種類の航空機が並んで飛ぶ姿は圧巻です。それにしても岐阜で異機種編隊飛行を見るのは随分と久し振りですね。18年振りくらいでしょうか?
他記事でも述べてますが自分は空自のイベントに対する空白期間が長いので今回の異機種編隊飛行も初めて見る様な新鮮な感覚で見学出来ました。


逆光の中で

敢えて逆光でのショットも紹介。機体のシルエットのみで魅せる大編隊というのも中々乙な光景ですな。


傘型のフォーメーション





傘型でのフォーメーションも披露。F-4が名誉ある(?)最後尾を務めています。F-4が異機種編隊飛行に参加出来るのもあと1〜2年だと思うと名残惜しいです。


フィナーレが近付く岐阜基地航空祭
 
異機種編隊飛行が終わった後はF-2やC-1が単独で展示飛行を実施。最後まで我々航空ファンを楽しませてくれます。


じわじわと退役が迫るC-1

後継機であるC-2の配備が進むにつれて徐々に数を減らしつつあるC-1。F-4と同じく退役までその姿を追い続けたい航空機の1つです。


航空祭も終わりが近付き各機が着陸態勢に移行すべくコンバット・ブレイクを披露

T-4によるコンバット・ブレイク。前日にT-4の風洞試験模型を見学してるので「数々の試験の末にこの機体が生まれたのかー」などと考えながら撮影。


F-4によるコンバット・ブレイク

退役が迫るF-4ですが世間の話題としては百里基地にて現役バリバリ最前線で活躍する301SQ、302SQ、501SQの機体ばかりが注目されがちです。
しかし岐阜基地の飛行開発実験団に所属するF-4も実験機(?)として重要かつ貴重な存在です。岐阜のF-4も最期までその勇姿を追い続けたいですね。


全ての航空機が着陸 (14:25頃)
 
こうしてドラッグ・シュートを展開して減速しながら着陸するF-4の姿を見られるのもあと僅かですね・・・


ブルーインパルスも帰投
 
今回は悪天候により演目が見栄えしなかったのが残念な所です。次は晴天の航空祭で再会したいですね。


2機のスペシャルマーキングファントムとの別れを名残り惜しみつつ基地を離脱

これにて岐阜基地航空祭は終了。飛行開発実験団を擁する岐阜基地ならではの個性豊かな航空機達が魅せる航空祭はとても楽しい思い出となりました。
岐阜基地の皆様、素晴らしき航空祭をどうもありがとうございました。来年も楽しみにしております。


その後16:00頃に各務原市を出発。渋滞に巻き込まれながらもひたすら一般道を走り23:00頃にようやく帰宅です。
今回の累計走行距離は約515km。そして撮影した写真・動画は約2650枚でした。(最終的に1060枚程まで整理)


今回の戦利品
 
今回も予算が限られていたので購入したグッズは少なめです・・・ かかみがはら航空宇宙博物館ではマグカップとピンバッジを購入。マグカップには過去に日本が打ち上げてきた
歴代ロケットが描かれておりコーヒーでも飲みながら日本の宇宙開発の歴史を勉強出来ます。ピンバッジはISS(国際宇宙ステーション)での第44・45次長期滞在ミッションの記念
ピンバッジです。見ての通り亀の形をしておりこれはミッションに参加した油井亀美也氏のロゴとなっています。同氏は長野県の川上村出身との事なので応援の意味を込めて購入。

岐阜基地航空祭ではワッペンと速度計を購入。速度計はジャンク品ですがこの手のパーツは手に入れるとテンション上がりますね。店の人の話だとバートルの部品ではないかと・・・
そして「ひそまそ」のC-1(フトモモ)のワッペンも購入。アニメ本編は未視聴ですがせめてワッペンだけでもと思い、自分の好きな声優さんである名塚さん演じるキャラの物をチョイス。


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