第12旅団創立18周年 相馬原駐屯地創設60周年 記念行事 「装備品展示」 航空機・車両系
2019.4.13
このページでは「第12旅団創立18周年 相馬原駐屯地創設60周年 記念行事」における装備品展示の様子を紹介します。今回は量が多いので「航空機・車両系」と「個人装備系・他」に分けます
集結する装備品達
装備品展示に向けて装備品達が続々と集結してきます。3機のオスカーが綺麗に並んで進入する光景はブルーインパルスの隊列美っぽくて良い絵ですね。
3連タマゴ
3機のOH-6が綺麗に並んで展示。退役が迫る同機が3機も揃う光景は何とも贅沢かつ眼福ですね。陸自さんのファンサービスに感謝です。
OH−6 (#31302)
日本におけるOH-6の歴史を簡単に振り返ると川崎重工がライセンス生産を担当し1969〜1979年にかけてOH-6J型(4枚ローター・V型尾翼)を製造、その後1979年から
現在のOH-6D型(5枚ローター・T型尾翼)の生産に切り替えられ1997年の製造終了までに387機ものOH-6が製造されました。主な使用者は陸自・海自・海保・他などです。
OH−6 (#31300)
こちらの#31300号機は先のさよならセレモニーでダイナミックな展示飛行を行った機体ですね。更に移動用の車輪も一緒に展示されてて良い勉強になります。
OH−6 (#31313)
こちらの#31313号機は日本で製造されたOH-6シリーズの最終番機です。一応”一番新しい機体”ですが既に製造から20年以上が経過しています。
メインローター&テールローター
軽快な機動性を生み出すメインローター&テールローターです。シンプルな構造なので整備がしやすく操縦に対する応答性も高いと評判らしいです。
現行のD型では5枚ローター&T字尾翼ですが、初期のJ型では4枚ローター&V字尾翼でした。今後博物館などで改めて初期型も見学したいですね。
コックピット周辺
OH-6が開発されたのは1960年代なので操縦系統もアナログですが、だからこそ操縦桿等の動きがダイレクトに伝わるのでパイロットとの「人騎一体感」が強かったとか。
そして製造開始から50年以上もの長きに渡り運用されているので何度かマイナーチェンジが行われています。機首に取り付けられた赤外線暗視装置などがその好例です。
これにてOH-6に関するレポートは完了です。世界的に見ればまだまだ現役で飛び回ってる機体なので退役してしまうのが実に惜しいですね・・・
陸上自衛隊における正式な退役は2020年3月との事なので今後他の駐屯地イベントなどでも可能な限りその勇姿を追い続けたいと思います。
UH−60JA (#43124)
陸自ヘリ部隊におけるワークホースとして活躍中のロクマル。特に大きな欠点も無く優秀な機体なので今後の更なる活躍に期待したいです。
AH−1S (#73469)
こちらのコブラは木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊から参加した機体です。いつかコブラの巣(木更津駐屯地)における運用状況とかも見学してみたいですねー。
CH−47 (#52918)
第12旅団創立18周年記念塗装のチヌーク。火の鳥や桜吹雪のイラストは勿論ですが、機体上部のドライブシャフトカバー(?)に描かれたメッセージも見所です。
74式戦車
かつて相馬原駐屯地には第12戦車大隊が編成されており74式戦車がこの地を走り回ってた時代がありました。当時を思い出させる懐かしい展示ですね〜。
陸上自衛隊における戦闘車輌の歴史
実物やパネルを織り交ぜて陸自の戦闘車輌の歴史を紹介。74式と16式が並んで展示され新旧戦闘車輌の世代交代が強調された展示が印象的でした。
M24「チャーフィー」のエンジン
キャデラック製の水冷V型8気筒エンジンで110馬力を発揮します。教育用のカッタウェイモデルなので内部のピストンやクランクの構造を勉強できる代物です。
M24軽戦車は警察予備隊時代にアメリカから供与され当時は「特車」と呼ばれました。そして相馬原でも特別教育隊や第12戦車大隊にて運用されていました。
60式自走106mm無反動砲 60式装甲車
これまた懐かしい車両ですねー。1960年代当時の運用思想に溢れた面白い設計なので現代の視点で見ると楽しいです。しかも保存状態が極上で素晴らしい。
その他の展示品
93式近SAM、FH70、120mm迫撃砲、ブッシュマスター(輸送防護車)等がズラリと展示。特にブッシュマスターは調達数が少ないので未だに新鮮味がありますね。
野外手術システム
大規模な自然災害が頻発する日本にとってはこういう移動可能な医療システムは重要かつ必要性が高い装備ですね。今後改めて詳しく勉強したいカテゴリーの1つです。
高機動車の体験試乗
こちらは高機動車に体験試乗しつつ森に隠れた狙撃手の探すというディ○ニーランドの様なアトラクションです。時間の都合で参加しませんでしたが非常に面白そうでした。