海上自衛隊 舞鶴サマーフェスタ2018 「舞鶴航空基地・装備品展示」
2018.7.21


このページでは舞鶴サマーフェスタ2018における舞鶴航空基地の施設や装備品を紹介します。舞鶴航空基地は去年の5月に軽く見学してますが
今回はイベントという事で滑走路や管制塔、そしてSH-60の整備風景などより多くの場所・機材が公開されており我々ファンを楽しませてくれます。


管制塔                                                   車輌格納庫
 
同基地の管制塔を正面から見たのは今回が初めてですね。空自基地の管制塔の様な海抜が明記してないのが意外でした。(調べてみると19ft/6mだそうです)
管制塔内部を見学出来るイベントもありましたが人気が高く待ち時間も長いので今回は諦めました。固定翼機と違いヘリの管制はまた違った様子なんでしょうね。

管制塔の下部には車輌格納庫が設けられています。消防車や救急車などが待機する場所となっており、万が一事故が発生した際にはここから緊急出動します。


滑走路・エプロン・格納庫などの全景

SH-60Kなどが離着陸する滑走路は長さ400m、幅45mらしいです。これだけ大きければ余裕を持ってヘリコプターを運用出来ますね。


空と海と自然が見栄えする飛行場

それにしてもよく整備された綺麗な飛行場ですねー。建設されたのが2001年3月24日との事なので比較的新しい基地ですね。


舞鶴航空基地周辺の地理など
 
1/13000スケールで再現された舞鶴航空基地周辺の地理ジオラマです。SH-60のパイロット達はこの風景を見ながら飛行してるんですね。舞鶴湾は複雑なリアス式
海岸であり海上を航行する護衛艦からは限られた範囲の景色しか見えませんがヘリコプターならば舞鶴湾を一望出来ます。やはり航空機から見る景色は良いですね。


格納庫やエプロンなど

基地内には2棟のヘリコプター格納庫があります。空自の基地と比較すると物足りなさを感じてしまいますがヘリコプターの運用がメインなのでこれでOKかと。


第1格納庫
 
こちらは第1格納庫と呼ばれておりご覧の様に見学者の休憩スペースとして開放されています。催し物として地元の高校の吹奏楽演奏やチアリーディング等が行われていました。


第2格納庫
 
こちらは第2格納庫と呼ばれておりSH-60Kの整備風景などが公開されていました。個人的にこういうメカニカルな雰囲気が漂う空間はテンションが上がりますね。


整備中のSH-60K

メインローターが取り外されていたりエンジンがむき出しになってたりと普段見る事が出来ない貴重な整備風景に大興奮です!

今回の舞鶴サマーフェスタ2018・舞鶴航空基地においては8機のSH-60を確認しました。
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号機 備考
#8410エプロン東端で待機 飛行展示の予備機?
#8415飛行展示を実施
#8435第2格納庫でローターヘッドまで外された状態で展示
#8437第2格納庫でジャッキアップされた状態で展示
#8438エプロン中央で展示
#8446第2格納庫でメインローターを外された状態で展示
#8449エプロン西端で待機 飛行展示の予備機?
#8454第2格納庫で機銃やへるふぁいあを装備した状態で展示
舞鶴航空基地に配備されているSH-60は全部で12機らしいので残り4機は別の場所に保管中、もしくは北吸岸壁で一般公開中の「ひゅうが」に出張展示中なのかも知れません。


メインローター・エンジン周辺を分解整備中のSH-60K
 
メインローターやエンジンカバー等が取り外されその複雑な内部構造を垣間見る事が出来ます。T700エンジンやローターヘッドなど見応えがありますね。
航空機ファンとしてヘリコプターの基本的なメカニズムは理解しているつもりでしたがいざ実物を見ると自分の理解がまだまだ不十分だと痛感しますね・・・ 


綺麗に並べられた部品たち
 

 
航空機に限らず機械整備における基本は整理整頓。綺麗に並べられた細かいパーツを見るのも意外と楽しいものです。取り外されたテールブームとかちょっと珍しい光景です。


ジャッキアップされたSH-60K

格納庫内で分解整備状態で展示されていたSH-60Kは3機。それぞれが異なる状態での展示だったので差異があって見応えがあります。


分解整備中のメインローター&ローターヘッド
 
先の8446号機とはローターヘッドの組み立て具合が異なった状態で展示。メインローターの複雑な構造を改めて実感しますね。


機体をジャッキアップしてより本格的に整備
 
そう言えばヘリコプターをジャッキアップ整備してる光景って珍しいですね。見るのは今回が初めてかも。ちなみにSH-60Kの全備重量は10トンを超えます。


完全武装状態のSH-60K

こちらの機体はMAD、魚雷、機関銃、対艦ミサイルなどをフル装備した完全武装状態で展示されていました。今回のイベントの中で一番装備が充実した機体と言えます。


各種装備品が集中してる右側面
 
右側面には74式車載機関銃、Mk.46短魚雷、ディッピングソーナー、MADなど武装や探知機器が集中的に装備されSH-60Kのポテンシャルの高さを表しています。 ・・・右側だけ重過ぎない?


74式車載機関銃
 
62式機関銃を魔改造して生まれたのがこの74式車載機関銃です。各部に大幅な改良を加えて原型を留めない程に改造を施し射撃性能や信頼性が向上しています。
実物を見るのは今回が初めてですね。74式は戦車等の同軸機銃のイメージが強かったのでこうして単体で展示されじっくり細部を見学出来た事はとても幸運でした。


AGM-114 ヘルファイア
 
左側のパイロンには(隊員さんお手製の)ヘルファイアが装着・展示されてました。ヘルファイアは対戦車ミサイルとして有名でアパッチの武装というイメージが強いので、こうして海自のヘリに
装備されている光景を見ると「海自の対艦戦闘能力も日々向上してるなー」と実感します。(と言うか陸自のアパッチよりも海自のSH-60Kの方がヘルファイアを発射する機会が多いかも?)


コックピット
 
操縦に関する装置がギッシリと詰まった空間が魅力のコックピット。説明を行っていたパイロットの人いわく「SH-60Kはもの凄くパワフルな機体で力強く飛べるんです!」って力説してました。


晴天の舞鶴に集うウミガラスたち
 

 
気持ちの良い晴天、山と海が調和する美しき自然、綺麗に整備された航空基地、高いポテンシャルを持つSH-60Kなど素晴らしい光景が広がります。


京都府警察航空隊 「へいあん」
 
警察と自衛隊、組織は違いますが平和を想う気持ちは一緒です。という訳で京都府警察航空隊の「へいあん」(BK117)も並んで展示されてました。
普段は自衛隊ヘリばかり見てるので警察ヘリは新鮮な感じですね。「危険な煽り運転の車両はコイツで取り締まります!」(キリッ!)と言ってました。


コックピットやキャビンなど
 
ヘリコプターの基本的な構造・操縦方法はどれも一緒かと思いますが、組織や任務によって搭載する装備にも違いがあるはず。警察のヘリもいつかじっくり見学・勉強したいですね。


航空基地の運営を支える車両たち
 
航空基地には消防車、燃料タンク車、散水車、牽引車など様々な車両が配備されています。彼らの活躍があるからこそヘリコプターが安全に飛べるという事を忘れてはいけません。


売店で楽しくショッピング
 
食べ物やグッズなどは勿論ですが、ヘリコプターの基地だからかヘリコプターの模型が多く売ってたのが印象的でした。自分はとりあえず第23航空隊の識別帽などを購入。


ランチ・・・と言うよりエネルギー補給
 
ランチは海自カレーでも食べようかと思ってたんですがこの日の舞鶴はかなり気温が高くて夏バテしてしまいぶっちゃけ食欲不振気味。簡単なモノで済ませました・・・



これにて舞鶴サマーフェスタ・舞鶴航空基地の見学は終了です。SH-60Kによるダイナミックな展示飛行、滑走路や格納庫などの一般公開、SH-60Kの分解整備風景の公開など
非常に盛り沢山の内容で、海自のヘリコプター部隊に対する理解がより深まるとても楽しいイベントでした。舞鶴航空基地の皆様、素晴らしいイベントをどうもありがとうございました。



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