海上自衛隊 舞鶴サマーフェスタ2018 (舞鶴市 散策)
2018.7.20


今回は海上自衛隊の舞鶴基地にて行われた「舞鶴サマーフェスタ2018」の様子をリポートします。舞鶴は過去に何度も行ってますがこういうイベントは初めてですね。イベント開催日は
21日ですがここ最近は夏バテが酷くて体力的にかなり厳しい状況だった事と舞鶴基地以外に何ヶ所か見学したい場所があったので前日20日に有給を取得してのんびり行動する事に。


7月19日の18:30に仕事を終えそのまま出発。入浴や食事を済ませつつ舞鶴へ向かいます。
 
海上自衛隊のイベントなので夕食はやっぱりカレー。現在CoCo壱番屋では地域限定メニューが展開されており、長野県限定メニューである「カレーローメン」を喫食しました。
ローメンとは長野県の伊那地方のご当地グルメで、独特の固い歯応えの蒸し麺にキャベツやマトンを加えたメニューです。長野県に観光に来る人にオススメしたいグルメです。

そして夕食を済ませた後は駒ヶ根IC→小牧JCT→伊吹PA(休憩)→米原JCT→敦賀JCT→三方五湖スマートIC(¥4110)というルートを経て福井県の若狭町へ向かいます。
途中の伊吹PAでたっぷり仮眠を取る予定だったのですが暑過ぎてまともに寝れませんでした・・・ 環境保護の為にアイドリングを止めて少し窓を開けて
寝たのですがあまりの蒸し暑さに目が覚めました。過去に何度も車中泊をしてますがガチ真夏の車中泊って今回が初めてだと思うので対策が不十分でした。今後の課題です。


福井県・若狭町に到着(7月20日 08:15頃)

写真は若狭湾(世久見湾)です。今回の旅の目的の1つが若狭湾を見学する事です。約1ヶ月前に「若狭湾の海底で終戦後に
撃沈処分された呂500、伊121、呂68が発見された」というニュースが話題となったので「若狭湾とはどんな海なのか見てみよう」と思って寄り道してみました。
他には海上自衛隊初のミサイル護衛艦として活躍した「あまつかぜ」が永眠している点、ハイスクール・フリートの若狭麗緒の由来となった点も見学の理由です。


若狭湾(食見海水浴場)

少し場所を変えてこちらは食見海水浴場という場所から見た若狭湾(世久見湾)です。食見海水浴場は10年以上前に仲間と泳ぎに来た記憶がある様な・・・?

改めて紹介すると「若狭湾とは福井県の越前岬と京都府の経ヶ岬の間にある広大な湾」の事を指します。更にこの範囲の海岸線は複雑なリアス式海岸に
なっており敦賀湾、小浜湾、舞鶴湾、宮津湾など多数の細かい湾が集まって全体が若狭湾となっています。写真で紹介している世久見湾はこれらの一部です。

上述の呂500が沈んでいるのは舞鶴湾の冠島付近なのでこの写真の場所とは異なりますが、広義では舞鶴湾も世久見湾も同じ若狭湾なのでとりあえずOK。
それにしても綺麗な海ですね〜。深く蒼い海と複雑に入り組んだ海岸線が美しい光景を生み出しています。今後機会があれば観光やグルメも楽しみたいです。


国道162号や27号を経て舞鶴市に到着 (11:30頃)
 
高浜町との境界線であるこのトンネル。川端康成先生の小説みたくトンネルを抜けると別の世界(海自の街)に繋がってるというファンタジックな感覚が好きですね。


とれとれセンターで昼食
 
舞鶴市に到着した頃にはちょうどお昼になっていたので昼食を食べる為にお馴染みのとれとれセンターへ。世間的には今日は平日(金曜日)なので駐車場も余裕で車を停められました。


イクラ、カキ、タコなど舞鶴の海の幸を満喫
 
やっぱり新鮮な海の幸は美味しいですね。カキやタコは単品で注文した物ですが、イカ・エビ・ホタテなど複数の海鮮物を一皿にまとめたお得なセットメニューもありそちらもオススメです。


海上保安庁 PL-75 「わかさ」

昼食後に周辺を散策してると海上保安庁の巡視船を発見。いわみ型巡視船の5番船「わかさ」です。舞鶴を本部基地とする第八管区に所属しています。
つい数時間前に由来である若狭湾を見てるので同名の船に出会えた事に運命的なモノを感じますね。海保の船は専門外ですがいつか見学したいです。


北吸岸壁の様子など
 
明日のイベントに備えて赤れんがパーク駐車場から北吸岸壁の様子を偵察。「ましゅう、ひゅうが、みょうこう他数隻の接岸を確認。明日のイベントでは一般公開されるかな?」とか
「お、ミサイル艇が航行中だ。番号が828だから・・・ 「うみたか」か! これから警備海域のパトロールに向かう所かな?」など久し振りに見る基地の光景に思わず心が躍ります。


北吸岸壁の偵察も終えたのでとりあえず舞鶴の市街地をぶらぶら散策する事に
 
市内唯一(?)の映画館である八千代館では本日から「未来のミライ」が公開されていました。今回は時間の都合で鑑賞できませんが、細田監督のファンとしては日を改めて鑑賞予定です。

そして街中では「艦○れ」の旗を発見。「艦隊こ○くしょん」って舞鶴市公認なのか・・・? 自分の知らない所で巨大コンテンツに成長してるんだと実感しますね。
可愛い艦娘のイラストを使用して舞鶴市の観光をPRしてる訳ですが、よく見るとオンリーイベントである「砲雷撃戦よーい! 42」の告知ポスターも。・・・まぁ、色んな楽しみ方があるからね。

他にはちょっと調べ事をする為に図書館に行ったり、100満ボルトエディオンでスマホの充電器を買ったり、市内の気になる場所を何ヶ所か回りつつ最終目的地の共楽公園へ向かいます。



舞鶴鎮守府 海軍墓地 共楽公園


今回の舞鶴訪問において是非とも見学したかったのが「共楽公園」です。今年の1月にミリタリーサープラスイベントである「ビクトリーショー85」に参加したのですが、そこで貰ったパンフレットに
「京都府舞鶴市の共楽公園にアロハ桜と呼ばれる古い桜の木があります。終戦後に進駐軍として来日した日系アメリカ人が戦後復興を願って植えた桜です。この桜の存在を是非知ってほしい」
という記事が紹介されており、舞鶴サマーフェスタの際に見学しようと考えていました。という訳で舞鶴市と戦争の歴史の記録である「共楽公園」及び「海軍墓地」について紹介したいと思います。


海軍墓地 @
 
共楽公園に隣接するのがこの海軍墓地です。実は直前までこの墓地の存在を全く知らず、本日現地にて共楽公園周辺の地図を調べて初めてその存在を知りました。
自分は太平洋戦争及び大日本帝国海軍に関しては不得手ですが、慰霊碑などを通して戦争当時の状況や戦死した者達の想いを少しでも理解出来ればと思います。


「日進」 「利根」 「筑摩」の慰霊碑
 
水上機母艦/甲標的母艦「日進」、利根型重巡洋艦1番艦「利根」及び2番艦「筑摩」の慰霊碑です。「利根」は2015年の観艦式で乗艦した「とね」の先代艦なので多少の縁がありますね。


キスカ島及びその周辺陸海空域の戦没者慰霊碑                         舞鶴鎮守府 第二特別陸戦隊・第八十二警備隊の戦没者慰霊碑
 
左はキスカ島周辺の戦闘で亡くなられた「舞鶴鎮守府・第三特別陸戦隊」他の慰霊碑です。右はニューギニア戦線で亡くなられた「第二特別陸戦隊」他の慰霊碑です。
見ての通り北方と南方という両極端の戦地の慰霊碑が建立しており、当時の日本軍の無茶な戦線拡大により多くの人命が失われた結果だと思うと胸が苦しくなります。

余談ですが墓地を見学した時間(16:30頃)はまだ気温が高く直射日光もキツくて汗だくで蚊も大量発生してたので、まるで南方戦線を疑似体験してる様な気分でした。


海軍墓地 A
 
海軍墓地は山の頂上と中腹の2ヶ所に分かれており、こちらは頂上側の海軍墓地です。どうやらこちらが先に造られたらしく、大正〜昭和20年代に建立された古い慰霊碑が多いです。


「新高」 「関東」 大東亜戦争戦没者の慰霊碑
  
左は新高型防護巡洋艦の1番艦「新高」、中央は特務艦/工作艦「関東」の慰霊碑です。この2艦は太平洋戦争による戦没ではなく、大正時代後期にて訓練中に悪天候に
遭遇し座礁もしくは沈没、その殉職者を祀っているとの事です。軍艦の乗組員が戦闘ではなく訓練中の事故や災害によって命を落とす事もあるという事実を再認識します。

右は大東亜戦争の戦没者の慰霊碑です。もう少し詳しく紹介すると舞鶴鎮守府管下の軍人・軍属の約4万人分の英霊を鎮魂し戦後の世界平和を祈念して作られました。


「大鳳」の慰霊碑や十二支(?)に因んだ慰霊碑など
 
飛行甲板を装甲化して他にも数々の新機軸を取り入れた理想的な空母として建造されるも様々な不幸が重なり沈没してしまった「大鳳」の慰霊碑です。母港が舞鶴だった事に由縁しています。

右の慰霊碑は・・・ 彫刻された文字がハッキリ読み取れず詳細は不明でした。ただ12基並んでる事や子や巳など十二支の石像が置いてあったので「何か特別な12の慰霊碑」だと思います。


舞鶴海軍工廠の殉職者の慰霊碑
 
戦争で亡くなるのは軍人だけとは限りません。海軍が様々な作戦を行う際に要となる軍艦の建造や修理を行う海軍工廠でも多くの殉職者が出ました。これはその殉職者の慰霊碑です。
私事ですが祖母の兄が軍需工場に勤めてて勤務中の事故で亡くなったという話を聞いているので、こうして軍属(民間関係者)の殉職者も丁重に弔ってもらえる事はありがたいですね。


慰霊・参拝をしながら海軍墓地を見て回った訳ですが、本来の目的である共楽公園に中々辿り着けません。それでも根気よく歩いているとようやく舗装された道に出ました。
 
「ここが共楽公園かー、やっと到着したー」と安堵したのも束の間、案内図を見ると海軍墓地の何倍もの面積があり、全部見て回るのに相当な時間がかかる事は明白でした。
「暑くて汗だくだし・・・ 歩き回って脚は痛いし・・・ 虫にも喰われてるし・・・ もうこれ以上は無理ッス」 お恥ずかしながらここで心が折れました。今の状態では正直無理です。
どうやら自分が回った海軍墓地ルートは裏道だったらしく、共楽公園には正面から入る正規のルートがあるみたいです。アロハ桜の見学は次回という事で勘弁してください・・・

これで海軍墓地の見学と慰霊は終了です。自分は帝国海軍は不得手なので「どの軍艦がどういう戦闘をした後に沈んだ」とか「何処の戦地でどんな激戦が繰り広げられた」とか
詳しく知らず勉強途中ではありますが、太平洋戦争において軍人・軍属の方が大勢亡くなられた事、そして尊い犠牲があったからこそ現代の日本が存在するのだと感じました。
最近は「艦隊○れくしょん」や「アズー○レーン」などの軍艦を美少女に擬人化するゲームが流行ってますが、個人的にはこうして実物の慰霊碑を見学する方が有意義ですね。


この後は去年と同じくたかお温泉で1日の疲れを癒します。事前に休憩ポイントを決めておくと1日の行動がスムーズに進みますね。そして夕食は海自カレー。
 
現在舞鶴市では「まいづる海自カレー」というイベントを開催中で、海上自衛隊の各艦艇や基地の自慢のカレーのレシピを再現したメニューが市内の飲食店で食べられます。
ラインナップとしては「ひゅうが」「まつゆき」「あたご」「舞鶴基地業務隊」「第4術科学校」など13種類のメニューが展開中で今回は「すがしま」のシーフードカレーを頂きました。
バターと牛乳が溶け込んだ程良い旨さ&辛さのルーとぶつ切りにされたシーフードの歯応えが秀逸なカレーでした。この「まいづる海自カレー」はスタンプラリー方式になってて
各店舗のカレーを食べてスタンプを集めると景品が貰える仕組みなのですが・・・ 地図を見るとイベントのエリアがかなり広いので車が必須みたいです。そして営業時間が短い
店舗もあるので全てのカレーを制覇するのはハードルが高いと感じました。(と言うか基本的に年1〜2回の頻度でしか舞鶴に来れない県外者の自分には無理ゲーなんですが)


これにて舞鶴市散策は終了、明日のサマーフェスタに備えてゆっくりと車中泊です。どうせ今晩も暑過ぎてまともに寝れませんけどね(怒&疲)


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