前回から6年ぶりの参加となった富士総合火力演習。昔と殆ど変わってない点もあれば大きく変わった点もありました。 まず変わってない点と言えば演習全体のプログラム。前段の装備品紹介から始まり、後段では偵察、ヘリボーン、 榴弾砲による援護射撃、戦車による正面突破などほぼ例年通りで安心して見られる反面、新鮮味に欠ける一面も。 ただ例年と同じという事は「次に何が登場し何をするか」と言うのがある程度予想できるので、撮影には有利ですね。 逆に変わったと思うのが仮想敵国(戦闘シュチュエーション)の変化と新装備の登場。冒頭でも述べた通り 今回は離島の防衛・奪還を想定した内容であり、それに関係する装備(12式SSM、AAV7など)も展示。 これらの事から日中関係の悪化(開戦の可能性)を実感させる内容でした。正に「今そこにある危機」ですね。 そして総火演の最大の魅力である実弾射撃。特にTOWや01式軽対戦車誘導弾などのミサイル系の発射を 写真に収められた事が収穫でした。普通の駐屯地祭では絶対に発射されないレア装備なので。 その他としては各種装備の調達・配備状況の再認識。今回のリポートを作成するに当たり現在の装備の調達・配備数を 調べたんですが、制式化してから何年も経ってるのに殆ど配備が進んでいない物がある一方、既に退役しててもおかしくない 旧式装備が未だに現役だったりと中々面白いデータが取れました。近年は防衛予算の関係で新しい装備の配備が進まず、 旧式の装備を大事に使い続けてるという印象ですね。オールドミリタリーファンの自分としては嬉しい状況でもあります。 ※それと「戦車の配備」に関してですが、防衛大網によると今後主力戦車は北海道と九州に集中配備とし、本州には 16式機動戦闘車を充てるという構想らしいので今後本州で戦車を見る機会が激減しそうでその辺が不安ですね。 最後に撮影技術的な事ですが、現在自分が使ってるカメラ(FINE PIX S1)では望遠撮影に限界を感じました。 光学50倍ズーム搭載なので遠くの被写体も撮れる事がメリットですが、撮像素子が1/2.3型なので望遠撮影では どうしても画質が荒くなってしまいます。なので近い内に一眼レフ(APS-C)デビューしようかと考えています。 |