プロジェクト A
2018.9.7〜9


今年の夏は異常な猛暑で完全に夏バテしてしまいミリタリーイベントへの参加もかなり苦労しましたがその夏もようやく終わり過ごしやすい秋へと季節が変わり始めました。
秋のミリタリーイベントと言えば航空祭です。という訳で2018年最初の航空祭として「三沢基地航空祭」へ参加する事にしました。今回三沢基地航空祭への参加を決めた
理由はB-1BとF-35Aを見学する為です。去年の航空祭ではB-1Bが展示されたとの事なので是非ともこの目で実機を見てみたいという願望、そして
F-4の退役に伴ってF-35Aが導入されるにあたり同基地にてF-35Aの臨時飛行隊が編制されており、「航空自衛隊の新しい歴史を記録せねば」という使命感が理由です。

それでですね、わざわざ本州最北端の青森県まで行く訳ですからどうせなら海上自衛隊の大湊基地も見学したい!と考えて色々と予定を調整。

最終的に青森県内の自衛隊基地(三沢&大湊)を見学する計画を立案。これを「プロジェクト A」omori)と命名しました。

今回の作戦の為に7日と10日は有給を取得。そして事前に電車の時刻表を調べたりホテルも予約。予算も9万円(現金5万円+クレジット4万円)を用意して作戦に臨みます。



長野県から青森県へ
2018.9.7


自宅から青森県・三沢市までのルートを調べると約800kmあり、「800kmなら岩国とほぼ同じだな。だったら車で片道12時間くらいか?」という感じで当初は車で行こうかと考えましたが
往復移動だけで24時間以上という時間的ロス、現地での車中泊場所の確保、そして最近車の調子が悪くて途中で故障する可能性があったので今回は電車で往復する事にしました。


東北新幹線で青森県へGo!
 
青森県までのルートを色々と調べた結果、大宮駅から東北新幹線で行くのがベストみたいだったので車と電車を乗り継いでまずは大宮駅へ。ここから東北新幹線に乗って青森県へと向かいます。
画像のライトグリーンの車両が今回搭乗する東北新幹線・はやぶさ49号(8:06発)です。東北新幹線に乗るのは人生初なのでワクワクしますね。(余談ですが全車指定席という区分に驚きました)

そして「はやぶさ」と連結してるのが秋田新幹線の「こまち」です。この状態で盛岡駅まで運行した後に切り離して別々の路線に分岐します。連結された状態の新幹線って独特な光景に見えますね。
※余談ですが秋田新幹線が開業した直後の1998年頃に「クリムゾン・タイド」のパロディCMが放送されてました。オハイオ級戦略原潜6番艦「アラバマ」がとある任務で秋田県に行く事になります。
そこで副長のハンター少佐や航海士が秋田新幹線を予約。しかしラムジー艦長は軍人が大勢で行動すると情報が漏れると考え修学旅行を装って行動する事を指示。学生服を着用し修学旅行生に
扮したアラバマ乗組員達が秋田新幹線に搭乗するというシュールな展開となりハンター副長が「あなたはまた間違ってる!」という決め台詞を叫ぶ内容でした。かなりぶっ飛んだオモシロCMでした。


東北新幹線の車窓から見える光景
 
東京〜青森間の約700kmを3時間少々で走り抜ける東北新幹線・はやぶさ。その最高速度は時速320kmにも達し旅客鉄道としては国内最速らしいです。
余談ですが海上自衛隊のはやぶさ型ミサイル艇も全自衛艦の中で最速の44ノット(時速約82km)を誇ります。「はやぶさ」の名前を持つ乗り物はみんな速いですね。

それにしても東北地方に来るのは久し振りですね〜。2012年頃に仕事で訪れた時以来なので実に6年ぶりの再来です。車窓から見える東北地方の風景を見ながら
「お、もう福島か。・・・あれから7年経つけど風評被害とか大丈夫だろうか?」とか「一関市じゃん、一ノ瀬志希の元ネタと言われる街だな」などと考えながら通過します。


牛たん丼 タレと塩のW弁当
 
こち亀の192巻で両さんが東北新幹線に乗りながら東北地方の駅弁を食べ尽くすというエピソードがあり、いつか真似してみたいと思ってて今回実行してみました。
仙台名物である牛タンを塩とタレの2種類の味付けで楽しめるという贅沢な駅弁です。塩とタレ、甲乙付けがたい逸品ですが個人的には僅差で塩の方が好みでした。


八戸駅に到着  (10:48頃)
 
ホームに降りて身体を伸ばしながら遂に青森さ来たぁぁ〜・・・って感じです。過去に仕事で何度か東北地方に行ったと書きましたがせいぜい
秋田県・岩手県辺りまでだったので青森県まで来たのは本当に久し振りです。記憶を辿ると最後に青森県に行ったのは・・・20年以上前の家族旅行かな?


青森県内の観光案内など
 
本州最北の土地だけあって独特の文化が根付いてる青森県。津軽弁(南部弁)、八幡駒、八戸三社大祭などのご当地文化が県外者を出迎えてくれます。


八戸駅 東口
 
当初はすぐに電車を乗り換えて三沢駅へ向かう予定だったのですが、帰りの切符(9月9日分)を買う為に窓口へ並んだら予想以上に混雑してて大幅に時間をロスするという事態に。
前日に発生した北海道胆振東部地震の影響で道内の交通機関が麻痺し東北新幹線で関東へ戻ろうとする利用客が殺到したのが理由です。流石にこういう場合は被災者優先なので
自分の都合は後回しでも構いません。とりあえず八戸駅を出て周辺を軽く散歩する事に。「八戸航空基地の隊員はこの街で暮らしてるのかー」などと思いながら駅前を眺めてました。


八戸駅 西口
 
八戸駅の東側はホテル、コンビニ、商店等が並んでいますが西側は現在開発中となっていました。地元住民、そして八戸航空基地に勤務する隊員にとって住み良い街になるといいですね。


海上自衛隊・八戸航空基地に関する案内など
 
海上自衛隊ファンにとって八戸市と言えば「八戸航空基地がある街」です。八戸駅から車で約15分の場所に基地(飛行場)があり平日限定(?)で基地内見学ツアーも実施してるみたいです。

そして来週16日には基地祭が行われる予定です。これ日程が凄く惜しいですねー。もし8日に開催だったら9日の三沢基地航空祭と連続で参加出来たんですが・・・ 来年以降の予定に期待。


ほたて照焼き弁当
 
(つい3時間前に牛たん弁当を食べたばかりですが)昼食としてほたて照焼き弁当を購入。味の染み込んだホタテが絶品の素晴らしい駅弁でした。ぷちぷちのイクラも美味しかったです。


青い森鉄道に乗り換え三沢駅へ
 
上述の事情により八戸駅で2時間半も時間をロスするという予想外の事態になりましたが、気持ちを切り替えて青い森鉄道(13:18発)に乗り三沢駅へ向け出発します。
青森県の地元鉄道(第3セクター)である青い森鉄道。当然乗るのは初めてですが色々と驚きの発見ばかりでした。まず車体のデザインがオシャレですね。明るい水色を基調とし、モーリーという可愛い
イメージキャラクターが描かれた車体はインパクト大です。列車は2両編成でその点もいい感じにローカル線感が出ています。のんびりとローカルな鉄道旅が楽しめる雰囲気が溢れた青い森鉄道ですが
注意すべき点が時間です。時刻表によると平均して1時間に1本しか電車が来ないので乗り遅れると次まで1時間近く待つ事になります。(実は上述の2時間半の時間ロスもこれが原因だったりします)


三沢駅に到着 (13:37頃)
 
三沢駅に到着すると外からゴォォォ・・・という轟音が聞こえてきたので見るとF-2(F-16?)が飛行中だったのでパシャリ。この時点では「明後日の航空祭に備えて練習中かな? 当日が楽しみだぜ!」と
思っていましたが、結果的に航空祭での展示飛行は全て中止となってしまったので今回のプロジェクト A(航空祭)における唯一の飛行シーンの写真となりました・・・


三沢市の観光案内など
 
三沢市の歴史や観光について調べてみると三沢市は飛行機と縁が深い街として有名みたいですね。画像のオレンジ色の飛行機は1931年に太平洋(日本〜アメリカ)の
無着陸飛行を成し遂げたミス・ビードル号という記念すべき飛行機だそうです。他にも空自と米空軍が使用してる三沢基地や航空科学館など飛行機関連の施設・観光名所が多くあります。


三沢駅の外見
 
三沢駅の周辺状況をチェック。「明後日の航空祭ではこの場所に何千人もの航空ファンが集結し何十台ものシャトルバスが往復する戦場となるのか・・・ よし、現地の偵察は完了だ!」とか考えてました。

・・・え〜と、それでですね、本来ならこの後三沢航空科学館を見学する予定でした。しかし上述の八戸駅での2時間半のロスが大きな痛手となり時間的に厳しい状況となっていました。
更に科学館の営業時間(16:30受付終了)や現地までの交通手段などの問題、そしてホテル(むつ市)のチェックイン時間などを考慮した結果、航空科学館の見学は諦めました・・・


三沢市からむつ市へ  (空自の街から海自の街へ)
 
三沢駅から別の列車に乗り今度はむつ市へと向かいます。先程乗車した電車は「青い森鉄道」でしたが、むつ市方面(野辺地駅〜大湊駅)は「JR東日本・大湊線」という管轄区分となっています。
そして画像の車両は「快速・しもきた」(15:32発)です。そう、海上自衛隊のおおすみ型輸送艦の2番艦「しもきた」と同じ名前です。両方とも青森県北東部にある下北半島が由来となっています。

「しもきた(列車)に乗って行く海上自衛隊・大湊基地への旅か・・・ 列車と艦船が楽しめる中々良いシュチュエーションじゃないか」といい旅夢気分になりますが注意すべき点が運賃と時間です。
仮に八戸駅から大湊駅まで行く場合、片道2480円という運賃+約1時間50分という乗車時間がかかります。運行本数も少ないので事前の綿密な計画が必要です。


「しもきた」の車窓から見える陸奥湾

ガタンゴトンと快速列車に揺られウトウトしてたその時、突然眼前に飛び込んできた光景がこの陸奥湾です。(場所としては有戸駅〜吹越駅の間です)
これが陸奥湾か! 地図上の・・・あの変な形の陸地に囲まれた海か! ってか海と線路近っ!
陸奥湾を見るのは人生初めてなのでこの光景には正直感動しましたね。天気が悪いのが残念ですがそれが逆に「厳しい自然に囲まれた青森の海」と
いう事を物語っていてこれはこれで良い絵になっています。(←褒め言葉です) 対岸に見えるのは夏泊半島です。この辺はホタテの養殖が盛んだとか。

※陸奥湾と書きましたが厳密に言うと画像の海は野辺地湾と呼ばれています。野辺地湾、大湊湾、青森湾など複数の湾を纏めて「陸奥湾」と呼びます。


素晴らしきローカル線の光景

この風景をご覧ください。陸奥湾、浜辺、陸地、単線、風力発電などが1枚に収まった素晴らしきローカル線の風景となっています。あぁ、心が洗われる様だ・・・
そして注目すべき点が電線が存在しない事です。つまりこの「しもきた」は電気で走る電車ではなくディーゼルエンジンで走る気動車という訳です。(←Wiki調べ)
電線が無いと景色が見栄えするというメリットを実感した瞬間でした。(余談ですが輸送艦の「しもきた」も主機がディーゼルなので意外な所で共通点があります)


下北駅に到着 (16:48頃)
 
大湊駅の1つ手前の下北駅で下車します。何で本来の目的地である大湊駅まで行かないのかと言うと・・・予約したホテルがこの下北駅周辺だった為です。


本州最北端の下北駅
 
下北駅は本州最北端の駅(JR東日本路線としても最北端)だそうです。自分は鉄道ファンではありませんが、「遂にゴールに辿り着いたぞ!」的な謎の達成感がありますね。
そして改めて紹介しますとこの下北駅が在るのがむつ市です。詳細な歴史や説明は省略させてもらいますが、ざっくり言うと青森県の旧国名である陸奥国が由来となっています。


下北駅周辺の様子など
  
下北駅周辺の状況をチェック。駅前を軽く見渡した感じとしてはホテル、飲食店、レンタカー、ガソリンスタンド、ドラッグストア、カラオケ等があり生活には困らなそうな印象です。

むつ市(下北半島)の観光名所は多々あるかと思いますが、その中でも海上自衛隊・大湊基地の見学はやはり一定の需要があるみたいです。(自分もそれが目的で来た訳だし)

そしてある意味一番注目すべきが「むつ研究所」です。1969年に日本初の民間原子力船として進水した「むつ」と関連施設の「むつ科学技術館」によって構成されています。
世界各国の海軍において潜水艦や空母など特定の艦船は「原子力推進機関」の搭載が標準化しており、そのメカニズムを勉強する上では非常に有意義な科学館だと思います。
今回は時間の都合により見学しませんが、各国海軍の軍艦に興味がある者としてはいつか見学したい施設です。(海上自衛隊が原子力艦を保有する日は来るんでしょうか・・・?)

(※ちなみに「むつ」は諸事情により後に原子炉を撤去し主機をディーゼルに交換、1996年に海洋地球研究船「みらい」として再就役しています。写真の白い船が「みらい」です)


夕食はご当地グルメ 「Sora空っ!」
 
大湊基地の見学は明日の予定なので本日のミッションはこれでほぼ終了。「ちょっと早いけど適当に夕飯を食べてホテルに向かうか」などと考えながら駅前をウロウロしていた所
海自ファンならまず見落とす事が無いであろうスゲェ目立つ外見の食堂を発見。現在むつ市では地域振興の一環として大湊地方総監部と
協力して大湊基地に所属する各艦艇や部隊のカレーを再現したメニューを市内の飲食店で提供しており、このお店では護衛艦「ちくま」のカレーを取り扱っています。これは是非
食べてみたいとお店にお伺いした所、本日は売り切れだと・・・ 調べてみると1日限定10食と言うかなり難易度の高いメニューだと判明。これはちょっと厳しいのではないかと・・・

で、代わりに他のメニューを見ると大湊Sora空っ!という美味しそうなご当地グルメがあったので早速注文。こちらのメニューは海自カレーと同じくむつ市が地域振興の
一環として航空自衛隊・第42警戒群で食べられている「空上げ」(唐揚げ)を再現したメニューとなっています。下北半島産の鶏肉や原材料を使用し、第42警戒群が運用している
ガメラレーダー(J/FPS-5)をイメージした大きな唐揚げ(約70g)が3個乗っています。カリカリの衣と肉厚ジューシーな鶏肉が絶品でした。(個人的には5個くらい食べたいですね)


夕食を済ませホテルへ
 
美味しい夕食を食べた後に下北駅で明日の時刻表などを確認していると長野県の観光PRキャラクターである「アルクマ」を発見しました。長野県から800kmも離れた本州最北端の
地で地元のマスコットキャラクターと再会するとは夢にも思いませんでした。青森県の皆様、信州は自然が豊かで食べ物も美味しい土地ですので機会があれば是非お越し下さいませ。

その後は19:00過ぎに予約しておいたホテルにチェックイン。ベッドに荷物を放り投げて凝り固まった体をほぐしたり、シャワーを浴びて汗を流したり、財布の残高を確認したりします。
ちなみに明後日の三沢基地航空祭の展示飛行は全て中止という情報をこの時初めて知りました。北海道地震への対応が優先なので仕方無いですね・・・

※どうでもいい余談ですがテレビを点けたら「沈黙の戦艦」が放送されてたのでちょっとだけ視聴。若かりし頃のトミー・リー・ジョーンズがロックンロールしてたり、最強無敵のコックである
セガールが冷蔵庫で凍えてたり、エロい姉ちゃんがケーキから飛び出してセクシーダンスする姿に興奮したりと色々懐かしみながら見てました。(ってか25年も前の映画なんですねアレ)


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