松本駐屯地 創設65周年 記念行事 「装備品展示編」
2015.4.18

今回の松本駐屯地祭の目的とも言えるのが64式小銃です。
ワクワクしながら装備品展示コーナーへ足を運ぶと・・・

戦歴の老兵 64式7.62mm小銃 ここに見参せり!

かつての自衛隊の象徴でありその威風堂々たる勇姿
古参ミリタリーファンの自分は大感激であります!

現在の自衛隊は89式小銃がメインですが、古参ミリタリーファンの自分としては未だに
「自衛隊=64式」というイメージなのでこうして展示・運用(?)されてる現実を嬉しく思います。

それでは細部を見てみましょう。
※パーツや機能に関しては自衛隊用語(和名)を併記しますが多少間違ってる点もあるかも。


機関部(レシーバー)右側面

やはり目立つのは逞しく突き出た槓桿(コッキングハンドル)でしょうか。和名が難解すぎる・・・
鋳造による如何にも一体成型な感じとか表面の梨地仕上げとかが好きです。

そして64式の特徴の1つである「遊底落ち込み式」と呼ばれる作動機構。
遊底(ボルト)が上下運動する事により薬室(チェンバー)の閉鎖/開放を行い射撃します。
銃マニアの間では「ティルト・ボルト式」と呼ばれる機構でBARやFALなどでも採用されています。
ボルト・キャリアー右側面のチラリズムに興奮不可避

64式の特徴の1つと言えるのが右側面に大きく突き出した「引っ張り式セレクター」。
このセレクターに関しては「迅速な切り替えが出来ない」と批判される事もありますが、
当時の設計思想や本銃の想定運用法から考えればそんなに悪くはないと思います。
むしろ時代を感じさせる特徴的で面白いデザインが好きです。


銃床(ストック) 銃把(グリップ) 照門(リアサイト)など

64式の特徴である木製の銃把(グリップ)や銃床(ストック)。WWUの銃器にも言える事ですが
「木製パーツは時間の経過と共に色んなモノが染み込み価値が増す」というアンティークな一品。
しかしちゃんとショルダーレストを装備してたりと「軍用銃」という一面もしっかり体現。


照門(リアサイト)

エレベーション(上下)とビンテージ(左右)の調整機能を備えたピープ(穴)式で普通のデザインでしょうか。

注目すべきは照門(リアサイト)の調整ノブの下に位置する謎のボタン。
実はこれ、遊底止め/ボルトストップです。
遊底を後方へ引いた状態でこのボタンを押し込むと遊底を開放状態で保持できます。
ただし弾倉とは連動しておらず、最終弾発射後にボルトをホールドオープンさせる訳ではありません。
あくまで点検・整備用の機能らしいです。う〜ん、何とも微妙。


被筒(ハンドガード)

89式は左右分割式ですが64式は上下分割式となっています。どっちがいいんですかね?
よく見ると凹凸を組み合わせて結合するデザインであり無駄に凝った形状という印象。
それと強度に問題がある為に変形しやすく、変形すると上手く結合できないという声も。


照星(フロントサイト)、消炎制退器(フラッシュハイダー)、ガス規整子(レギュレーター)など

照星(フロントサイト)はシンプルなブレード形状(左右ガード付)で調整機能は無し。
後方に折り畳む事が可能ですが、演習で木の枝等に引っ掛けて勝手に倒れる事案が多発。
なので地味に評判が悪いらしいです。

消炎制退器(フラッシュハイダー)は塗装が剥げて見事に銀ピカ。年数経過と発射弾数を感じさせます。

照星直下にあるダイヤル状の部品はガス規整子(レギュレーター)です。
ガスポートの汚れ具合(発射弾数)によって調整し、ガスチューブに十分な発射ガスを送り込みます。
ご存知の様に64式は通常の7.62mm弾から火薬を10%減らした減装弾を使用します。
そして海外合同演習などで通常の7.62mm弾を撃つ場合にはこの規整子を調整する事により
海外で流通してる通常弾も問題なく作動させる事が出来ます。
・・・と、ここまでは一般的な認識なのですが改めてwikiを見たらそんな好都合な話ではなく
減装弾の雷管(プライマー)と64式の閉鎖機構が絶妙にマッチングし過ぎている為、
海外製の通常弾を使うとボルト閉鎖と同時に勝手に発火(オープンボルト発火)する事案があるとか。


2脚

あれば便利だけど未使用時は邪魔になる2脚。これを標準装備とした64式の評価は果たして・・・?
個人的な感想としては64式は2脚を装備してて良かったと思います。
銃自体の重量や使用する弾(7.62mm弾)の関係で伏せ撃ちが多いと思うので。

逆に89式は本体が軽量で使用弾(5.56mm弾)も小さく、更に銃床の折り畳み機能もあるので
2脚の必要性が薄くなった(簡単に脱着出来るようになった)のは自然な流れかと。


左側面全体

特にこれといった特徴は無い・・・ですかね? 一般的な軍用銃ならば左側面にセレクターがあるので
コメントしやすいですが64式は右側セレクターなので左側面は比較的スッキリしてます。


機関部(レシーバー)左側面

気になるのはやはり刻印です。そのまま読めば「1985年7月製造の209511号」という事でしょうか?

そして注目すべきは槓桿付近に設けられた溝。元々は空薬莢回収袋を取り付ける為の溝ですが、
時代の変化によりスコープマウントも取り付ける事に。他には暗視装置の装着にも用いるとか。
ただマウントレールが細過ぎる上にネジ穴が1個だけというのは正直頼りないですね。
案の定、保持性能に問題があるらしくマウント装着時は取扱いに注意してる模様。


冒頭でも述べた通り今回は「64式小銃 狙撃型」が目的だったので、スコープが装着されてない
この状態は少し寂しいですが「ノーマル状態の64式」も中々貴重なのでこれはこれでアリかと。
と言うか64式小銃のトイガンが欲しいぃぃぃ!!!!


89式小銃

89式小銃はどこの部隊でも使用してる上に自分も電動ガンを所有してるので新鮮味が無いのも事実ですね・・・
でも実銃ならではの魅力(塗装が薄くなって金属の下地が見えてる点とか)はやはり見てて楽しいです。

それとダットサイトの装備状況を確認するのも何気に重要です。自衛隊のダットサイトは正式な支給品ではなく
隊員(部隊)が実費で購入してるらしいので、部隊ごとに装着してるモデルが異なるからです。


対人狙撃銃

全国の部隊に徐々に普及し標準化しつつある対人狙撃銃。レミントンのM24ですね。お値段は約61万円。
本個体の特徴としてはカモフラージュ迷彩です。去年の相馬原で見た個体はブラックのストックでした。
ちなみにこのM24が導入されたお蔭で「64式小銃 狙撃型」が引退したと考えるとちょっと残念な気もします。


9mm機関けん銃 & 9mm拳銃

指揮官等の武装として従来使用されてきた9mm拳銃(右)とその後継として開発された9mm機関けん銃(左)。
拳銃からいきなりサブマシンガンにステップアップってどうなのよ?とも思いますが、
ガンマニアとしては戦後初の国産SMG(※今までM3グリースガンを使用)なのでそれなりに好きな銃です。
9mm機関けん銃は設計の問題から悪評ですが「9mm拳銃と9mm機関けん銃、どちらか選べ」と言われたら
とりあえず9mm機関けん銃を選択するでしょうね。装弾数25発だしセレクティブファイアだし。
それと9mm機関けん銃は長野県のミネベア(御代田町)が製造してるので地元補正効果もあります。


重機関銃界の重鎮 ブローニングM2大先生

登場から90年近く経ちますが大きな欠点も無く、未だに世界中の軍隊で使用されている神レベルの重機関銃です。
自分は無可動実銃コレクションが趣味なので、シ○ゴレジメ○タルスさんにて「M2が入荷!」とかなると
「うぉぉ!! スゲー奴が入荷した!!」的な感じで無可動実銃業界では大騒ぎになるんですが、こうして駐屯地祭に来れば
可動状態の実物がごく当たり前に展示されているという現実。夢と現実、軍用と民間用のギャップが凄いですね。

写真では対空用のM63マウントに取り付けられています。マウントに据え付けられた機関銃ってすごく頼もしいですよね。


バレルジャケット 銃身交換用ハンドル

一見するとキャリングハンドルに見えますが実際には銃身交換用のハンドルです。過熱した銃身を触らずに
交換する為の物ですが、銃身自体が約13kgもあるらしいので専用のハンドルが必要なんですね。

バレルジャケットはバレル基部をちょこっと覆ってる程度。無可動のM1919を所有してる自分からすれば
銃身をフルカバーしてないのはちょっと物足りない気がしますが銃身交換の作業性を考えれば仕方無しかな

※余談ですがバリエーションの1つとして「ブローニングM3」(別名:GAU-21)と呼ばれるモデルが存在します。
ヘリ搭載用として再設計されたモデルでこちらは銃身をM1919と同様にフルカバーしたデザインです。


もの凄く頑丈そうなクレイドル

重量のある銃本体(約38kg)を支える為、銃架(クレイドル)も頑丈に出来ています。
写真では上を向いていますが水平方向にも俯角し地上用としても使えるらしい。

他に気になるのがエジェクションポート。エジェクションと書きましたがM2は部品の入れ替えにより
給弾方向の左右が切り替え可能なのでローディングゲートになる場合もあります。


重厚なコッキングハンドル

M2のコッキングハンドルは後方に半回転させてから引くんだよね、確か。
もう15年以上の話になりますがまだ自衛隊の装備の展示規制が緩かった頃。
実銃をベタベタ触れたり戦車の上に直接乗っかれたりした時代があったんですが某駐屯地にて
戦車(90式?)に据え付けられたM2のコッキングハンドルを
コッキング、トリガーを押して空撃ちさせてもらえた事がありました。

当時は規制が緩かったとは言え現在では信じられない貴重な体験でした。


レシーバートップ

レシーバー上面のデザインはM1919に似てますね。無可動のM1919を持ってる身としては既視感ありです。

むしろ注目すべきはM63マウント左側に装備された「12.7mm弾の弾薬箱を設置するスペース」です。
12.7mm用弾薬箱はミリタリーショップで普通に買える比較的身近な実銃用アイテムであり
その弾薬箱がキッチリ装着できるマウントが目の前にあるという現実にガンマニアとして興奮します。


81mm迫撃砲 L16

元々はイギリスで開発されたモデルで豊和工業がライセンス生産した物。最大射程5600m。お値段は約300万円前後?


地雷探知機画像型

自衛隊にはこういう装備もあるんですね。国内よりも海外で使う事が多そう。


中型セミトレーラー

自分は仕事柄トレーラーを見る機会が多いので私的に結構気になる装備です。一般人はよく誤解してますが
「トレーラー」とは後部の荷物を搭載する部分の名称であり
前部の牽引車輌は「トラクター」と呼ばれる全く別の装備です。



特大型セミトレーラーけん引車

トレーラー(荷台)を引っ張る為の牽引車輌で「トラクター」もしくは「トレーラーヘッド」と呼ばれます。
制式名称としては「特大型セミトレーラーけん引車」と呼ばれ74式特大型トラックのバリエーションの1つです。
ベース車は三菱ふそう・スーパーグレートですが自衛隊向けに色々改造されてます。
一例としては総輪駆動化などです。この場合は10輪駆動(10WD)と呼んでいいんでしょうか?


中型セミトレーラー・荷台部分

中型セミトレーラーは荷台の形状により3種類のモデルが存在します。
1型:荷台が一直線で平坦な形状。全幅2990mm
2型Aタイプ:荷台の中央が1段低い形状。全幅3200mm
2型Bタイプ:荷台の中央が1段低い形状。全幅2990mm
写真の個体は荷台中央が窪んでる&横幅2990mm(後述)なので「2型Bタイプ」ですね。
本装備の最大積載量は約30トンなので戦車の運搬は不可能。主に装甲車や重機の輸送に使われます。


2軸8輪の後部タイヤ & 跳ね上げ式ローディングランプ

写真を見て分かる様に後輪は2軸8輪となっており「中型セミトレーラーを見分けるポイント」となっています。
陸上自衛隊には積載量の違いにより大まかに分けて3種類のトレーラーが存在します。
・中型セミトレーラー
 最大積載量30トン、2軸8輪、装甲車や重機の運搬が主

・73式特大型セミトレーラー
 最大積載量40トン、3軸12輪、74式戦車の運搬が可能

・特大型運搬車
 最大積載量50トン、4軸16輪、90式戦車の運搬が可能
こんな感じです。なので後輪の軸数を見れば一瞬で判断が可能です。

そして荷台後端に装備されている板は「ローディングランプ」(荷物を積み込む為の橋)です。
コレが有ると無いでは荷物(車輌)の積み込みのしやすさが全然違ってきます。
このローディングランプも全ての個体に備わってる訳ではなく、初期の個体では未装備だったみたいです。


性能表示板

全幅2990mm、最大積載量約30tだと確認可能です。ネットであれこれ調べるより現物を見るのが一番確実ですね。
最大積載量に関しては初期型では20tという資料を多く見かけますが、最近の新型では30tまで増強されたみたいです。


※参考資料 中型セミトレーラー1型

見ての通り荷台が後端までほぼ一直線になってるのが特徴です。
メリットとしては2型よりも荷台が長いのでより全長の長い荷物(車輌)を積載できます。
デメリットとしては2型に比べて重心が上昇しやや不安定になる事。


トレーラーは個人的に好きな装備の1つなので、なるべく詳細にレポートしようと頑張って
色々と情報収集したのですが調べれば調べる程細かい情報が出てきて正直混乱してきました。
また今回自分が撮影した写真も枚数が少ない上に撮影角度が悪いので資料としては不十分ですね。
今後改めて大きな輸送隊、施設隊を擁する駐屯地を訪問してレポートし直したいです。



他にも多くの装備品展示があったのですが全部を紹介するのは無理なのでこの辺で。



「秀峰館」 展示品紹介

訓練展示も終わりそろそろ帰るかーと思っていた所発見した「秀峰館」という建物。
「あー、ハイハイ、資料館ね。戦後自衛隊の歩みとかそーゆーの展示してるのね」と
軽く流しそうになりましたが折角なので中に入ってみる事にしました。すると・・・


ほぁぁァァ!? 62式機関銃だとぉぉォォ!!??
しかも奥にはビェェエアアァァ(BAR)!!!!!

いやはや、これには驚きました。こんな所でアンティーク・ファイアーアームズに出逢えるなんて・・・
BARと62式、戦後自衛隊の機関銃運用を確立したベテラン2挺が堂々鎮座してます。
BARは無可動実銃を所有してるので細かい説明は省略。62式をより詳細に見てみましょう。
62式は色々と評判の悪い銃ですがデザイン的には興味深い点が多く気になる銃の1つです。


62式の特徴である空冷フィン付きバレル

旧日本軍の九六式(九九式)軽機関銃を彷彿とさせる空冷フィン付き銃身です。
62式の銃身の特徴としては銃身交換が2.5秒で行える事も有名ですね。
他には軽量化の為に極限まで肉抜きされたキャリング・ハンドルもユニークです。
ですがこれらのメリットを台無しにするくらい欠点が多いも事実です。
一番致命的なのが銃身の肉厚。連続射撃を行う機関銃なので本来なら頑丈な銃身が必要なのですが
62式の銃身は歩兵用の64式小銃よりも肉薄という訳の分からない設計。
当時としては銃の軽量化の為のデザインだったみたいですが、それで作動性が悪化したのでは本末転倒です。


機関部

パッと見ただけで「え? この部品はどういう機能を発揮する為の物なの?」という部品がチラホラ・・・
62式の作動機構を調べると「前端揺動式ティルティングボルト閉鎖機構」という怪しげな名前が。
62式は肉薄の銃身なので薬室(チェンバー)への薬莢の張り付き&排莢が問題らしいですが、それを解決する為に
遊底(ボルト)に「揺底」と呼ばれる部品を追加し薬莢を前後に微振動させながら排莢するという面倒くさい設計を採用。
そんな複雑な機構を搭載するから作動性が低下するんだよ。昔から日本の銃はおかしな点に注力し過ぎな部分がありますね。
例えば十一年式軽機関銃や三年式機関銃は薬室への装填を円滑に行う為に弾に潤滑油を塗る装置を備えてたし。

他には射撃時において遊底(ボルト)の後退距離が足りずに逆鈎(シア)に引っ掛からず
引き金(トリガー)の操作に関係なしに連続暴発するという問題もあるらしい。恐ろし過ぎる・・・


銃把や銃床

銃把(グリップ)はフレーム後端から飛び出し不格好かつ強度に不安を感じる取り付け方ですね。
そしてこの取り付け方は九六式(九九式)軽機関銃の設計思想に共通するモノを感じますね。
銃床(ストック)はまぁ普通でしょうか。軍用銃らしくショルダーレストも装備されてます。
と言うか木部の経年具合が無可動実銃と同じ雰囲気ですごくシックリ来ます。

62式機関銃は銃身や機関部の設計不良により作動不良が頻発し隊員からの評判は最悪だったらしい。
古参兵からは「米軍供与のブローニングM1919の方が断然信頼性が高かった」という意見も。わかるわ。


そしてコチラはかなり珍しいであろう幻の国産拳銃「ニューナンブM57A1」

M1911の後継拳銃候補として1970年代末に新中央工業によって開発され、SIG P220とその座を争いました。
結果としてはP220が採用された為、幻の国産拳銃に。全体的に見てS&Wっぽい無難なデザインですね。


激しく変形した一式十二・七粍機関砲(ホ103)

展示パネルでは「13粍機関砲」と表記されていますが、正確には一式十二・七粍機関砲(ホ103)です。
アメリカの「ブローニングAN/M2」のコピー品で1941年(皇紀2601年)に正式化。陸軍機に多く搭載されました。
紛らわしいですが本個体は上下逆に展示されています。なので実際は銃身が下方向に折れ曲がってる事になります。

この個体の詳細ですが昭和20年8月18日、日本が戦争に負けたという事実が受け入れられず
浅間山(長野県)に特攻自殺をした西川俊彦中尉の機体(三式戦闘機 飛燕)の一部だそうです。
平和な現代に生きる我々には理解しがたいかも知れない崇高な愛国精神と特攻という散り様。
ミリタリーマニアとして、長野県人として70年前に起こった出来事を真摯に受け止めたいです。


太平洋戦争中の日本軍の銃器など

三八式歩兵銃や九九式小銃などが並んでいます。日本人としていつか無可動かトイガンで欲しいですね。

手前に見える十四年式拳銃は警察予備隊時代?にアメリカから指導監督として
来日していたロバート・モロイ大佐が私物(戦利品?)を寄贈した物だそうです。


PPSh41やM1カービンなども

これらは鹵獲品でしょうか? PPShのストック右側面が大きく割れ内部機構が露出してるのが興味深い。
と言うか家に帰れば無可動実銃のPPShがあるので合わせてチェックすればより理解が進みますね。


硫黄島で散った日本兵の遺品



島に充満する硫黄の影響か、黄色味を帯びた独特の錆び方をしています。激戦地として有名な硫黄島。
「硫黄島からの手紙」や「父親たちの星条旗」等を鑑賞して改めて理解を深めるべきでしょうかね。


旧日本軍関係の展示品

今年は終戦70周年ですが、写真の本には55年前と書かれています。つまり2000年に刊行された本です。
こういう物を見ると太平洋戦争の終結から着実に年月が経過しているという事を実感します。
過去の戦争を風化させず現代に語り継ぐのが我々ミリタリーファンの使命だと思います。


陸軍特別大演習 (昭和10年11月13日 宮崎県 都城飛行場)

1935年(皇紀2595年)に行われた「陸軍特別大演習」の写真。現在で言うと「富士総合火力演習」に相当するらしい。
天皇や皇族を筆頭に陸軍の偉い人達がビッシリと並んでいます。中には知ってる名前(小磯國昭など)もチラホラ・・・


「憲兵」の腕章など

「憲兵」というと軍・民間問わず恐怖の存在として恐れられていたイメージですが、実際にはそこまで冷酷では無かったらしい。
彼らも人の子、軍隊及び戦争に関わっていなければ別の平和な人生を歩んでいたのかもしれないという事を理解したいです。


その他展示品

「千人針」とは戦地へ赴く兵士に対し武運長久を祈り千人の女性が協力して製作した「お守り」らしいです。
いつの時代も兵士の安全を祈願する気持ちは同じ。当時の女性たちも同じく戦っていたんですね。

中段の濃紺の制服は海軍の制服っぽい。長野県出身の海軍軍人とかの遺品でしょうか・・・?


「歩兵第五十聯隊 戦歴一覧」

歩兵第五十聯隊は1905年(明治38年)に組織されシベリア出兵、満州事変、テニアン島の戦い等に参加したそうです。


勲章

今の自分にとって日本軍の勲章って意味や価値が全然分かんないですね・・・ 

旧日本軍は完全に専門外なので価値が理解出来ない物が多くて悔しいですね。
ただハッキリ言えるのは今回の資料館訪問により
旧日本軍に対する関心がより高まったのは事実です。
今年は太平洋戦争の終結から70年の記念すべき節目の年なので
自分的にもそろそろ日本軍への理解を進めようと考えている次第です。


陸上自衛隊 職種徽章

作戦遂行に必要な各種専門職が集まって運用されるのが自衛隊。様々な部隊の徽章が並んでいます。
我が「第31輜重兵分隊」的に関係があるのは武器科、輸送科、需品科あたりでしょうか。


模型

自衛隊で運用されてきた歴代の装備達・・・ と思いきや全く関係ない機種(F-117やドイツ軍戦車)もあるので
特に一貫したテーマの展示では無い模様。個人的に気になったのがF-15とF-4のスケール比率です。
何かF-15が異様にデカく見えるんですが・・・ 実物の寸法比率もこんなモンでしたっけ?


「ミッドナイトイーグル」の撮影協力

2007年11月23日に公開された「ミッドナイトイーグル」。自分は当時の映画館で観た記憶がありますね。
当時は「B-2キター!」とか「冬季迷彩の効果は抜群だ!」とか「こんな吹雪の中でヘリを飛ばすなんて無茶だ!」とか
アクション面ばかり注目してましたが、改めて見直してみると舞台が長野県の山である北アルプスだったり
第13普通科連隊から山岳レンジャー部隊が選抜・出動してたりと松本駐屯地と縁が深い映画でした。
佐伯3佐役を演じた吉田栄作は実際に山岳レンジャーに体験入隊して基礎訓練を受けたそうです。


御嶽山噴火に伴う災害派遣

2014年9月27日に発生した御嶽山噴火における救助活動の様子です。自衛隊からは第13普通科連隊を中心に
300人以上の隊員が現地で救助活動を実施。人命救助に尽力した隊員さん達に感謝と尊敬の念を表したいです。

隊員による救助活動以外で個人的に印象に残ってるのが89式装甲戦闘車を投入した事です。
当時は「災害救助で戦闘車輌を投入するとは何事か! 物騒である!」と結構批判されましたが
噴石を防ぐ為の装甲、悪路を突破する為の無限軌道、複数人を収容する車内スペース等を考えると
有効な選択肢としては89式しかなかったんですよね。思わぬ形での実戦投入となりました。


ヘリによる患者搬送訓練(日米共同訓練・ワシントン州)

自衛隊の本務は自国防衛ですが、近年は災害派遣も多いのでこういった人命救助訓練も重要です。
写真は「BK117」にて患者を搬送してる1シーンです。用途的にはドクターヘリに近いですね。
ちなみに自分が住む長野県の佐久総合病院にもドクターヘリ(EC135)が配備されており
それなりに目撃頻度も高いのでヘリによる患者搬送は比較的身近な光景とも言えますね。


他にも貴重な資料が山ほど展示されていたのですが全てを紹介するのは時間的・知識的にも厳しいのでこの辺で。

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