平成29年度 富士総合火力演習 「後段演習」
2017.8.27


それではいよいよ「後段演習」の開始です。例によって作戦遂行のプロセスの説明です。
 
現在ビッグコミックで連載中の「空母いぶき」にて統合任務部隊(JTF)の活躍が描かれ陸・海・空3自衛隊が協力して作戦を遂行してますが、今回のシュチュエーションそれに近い感じですね。
そして海自ファンの自分としては「おおすみ型」が描かれてる点に注目です。現在「おおすみ型」はAAV7を運用する為の改修工事を行ってるそうです。今年3月に実際に「くにさき」艦内を見学した自分としては
おおすみ型の多用途性や戦術的価値は十分評価してますが、9000tの船体だとやはり余裕が無いかなーとも思うので15000t位の揚陸艦を新造してもいいんじゃないかな!


F-2による地上爆撃 (※今回も安全上の理由により予め地上に設置された爆薬を爆発させてます)
 
去年と比べて今年はいくらか上手く撮れたかな? F-2から投下されたのは「レーザーJDAM」で、地上の火力誘導班がレーザーを照射したポイントを爆撃する(という設定)です。


敵舟艇を攻撃する中距離多目的誘導弾                                                 敵陣地の偵察活動を行うOH-6D
 
左画像は発射直後の中距離多目的誘導弾の様子。アナウンスではハッキリと敵舟艇と言っていたので、戦車や装甲車などの地上目標以外に艦船なども攻撃可能な点を印象付けられました。

右画像は敵陣地を偵察中のOH-6D。画像の様に結構キツい角度での上昇を披露してたので、「映画ブルーサンダーで通常機のOH-6で宙返りを試みるコクラン大佐みたいだ」とか思ったり。


戦場に進入するUH-1J

ベトナム戦争の頃から活躍してる名機であるUH-1シリーズ。ミリタリーファンにとってこの機体が飛んでる場面はベトナム戦争を連想させますね。


UH-1Jから偵察用オートバイが発進
 

 
汎用ヘリコプターとしてベトナム戦争の頃から活躍していたUH-1シリーズ。物資や装備を積載して戦場に降り立ち、それらを降ろして再び飛び立つという一連の流れが良い絵になります。


AH-64Dによる援護射撃を受けつつCH-47などの輸送ヘリ部隊が進入
 


攻撃(戦闘)、観測、汎用、輸送と異なる用途のヘリが大集合した1枚

ヘリコプターが好きな自分としてはこうして異なる種類のヘリが同時に作戦進行する場面は非常に興奮しますね。


ラペリング降下する隊員
 
ヘリボーンを見るのは岩国フレンドシップデー(MV-22から米海兵隊員が展開)以来でしょうか。フレンドシップデーより総火演の方が派手で迫力がありますね。


CH-47から降車する高機動車                                                 偵察と射撃を行う87式偵察警戒車
 
戦場における移動手段として高機動車が発進したり、87式が偵察&射撃しながら敵の情報を収集したりと次々と作戦が進行します。


偵察用オートバイを駆る隊員
 
個人的に気になったのがオートバイではなく89式小銃。左の隊員は折り曲げ銃床式ですが、右の隊員は固定銃床式を使用しています。この違いは一体何なんでしょうか・・・・?


偵察部隊による敵の位置と戦力の確認、榴弾砲部隊による遠距離支援射撃などを経た後に本格的に進攻すべく戦車部隊が登場。


丘に隠れながら射撃する74式戦車
 
去年も同じ事を書きましたが74式は老朽化が進んでいるので激しい機動はせずに身を隠しながらじっくり射撃する感じですね。


105mmライフル砲を発射!

静止画では上手く射撃の瞬間を撮影出来なかったので動画から切り抜きました。なのでちょっと画質悪いです。と言うか他のミリタリーブログとかをチェックすると
戦車の射撃などをカメラの連射モードで撮影するのは難しいので、フルHDや4Kのビデオカメラで撮影して後で画像を切り出すというやり方も多いみたいですね。


援護射撃を終え現場から移動する74式戦車

この後のメインの攻撃は90式や10式に任せ、老兵の74式はひとまず撤退します。今回の総火演における74式の戦闘はこの時点でほぼ終了となりました。
去年のリポートで74式の完全退役は2022年頃だと予想しましたが、(実質的に)後継である16式機動戦闘車の配備状況により多少退役が前後しそうです。


92式地雷原処理車から発射されるロケット
 
攻撃部隊の進路を確保する為に地雷原の処理を実施。ロケットの内部から26個の爆薬がズルリと引き出されている光景が珍しいですね。


急停止直後での射撃やスラローム走行を披露する10式戦車
 
最新鋭の国産戦車だけあって後段演習でも攻撃部隊の主力として力強くかつ華々しく活躍していました。ただ今後は戦車の定数が削減され、
更に戦車の配備が北海道と九州に分散される予定(本州は16式を配備)なので、今後10式が活躍する場が限られてくるのがちょっと悲しい。


何とか捉えた120mm滑腔砲の射撃

停車中の射撃だから辛うじて撮れた写真であって、走行中の射撃シーンの撮影とかは技術的にも機材的にも自分にはまだ難しいですねー・・・・


90式戦車や87式自走高射機関砲も進撃
 
画像で紹介してる90式戦車や87式自走高射機関砲、他に89式装甲戦闘車や96式装輪装甲車などが加わり敵陣地の制圧に向け一気に進攻します。会場の熱気と興奮は最高潮に達しつつあります。
そして自分のカメラのレンズ(シグマ300mm)もオーバーヒート気味に! どうやらオートフォーカスを使い過ぎてレンズ内のAFモーターが熱を持ったみたいです。
本日は晴天で気温も高めだったのでその辺も影響してるみたいです。ここまでの状態になったのは初めてですねー・・・ とりあえず熱による機能不良を心配しつつも撮影を続行。持ってくれよ、相棒!


91式戦車橋なども登場し戦果拡張に向け準備
 
戦闘も終わりが近づき91式戦車橋などのレア装備も集合。91式戦車橋は2014年の富士学校で結構熱心にチェックした装備ですね。


花火の様な鮮やかなフィナーレ

総火演の締めと言ったらやはりコレですね。発煙弾による光と煙のカーテンが形成され幻想的な雰囲気になっています。


ヘリコプター部隊も登場
 
OH-6とOH-1を除いた陸自が保有するほぼ全ての機種が大集合です。近い将来、V-22が配備され一緒に編隊飛行すると考えると胸が熱くなるな!
・・・と言うかOH-1って最近あんまり見かけない(話題に上がらない)ですね。事故があって飛行の停止と再開を繰り返してるみたいで心配になります。 


今後、陸上自衛隊が進む道は煙の中なのか・・・?

これにて平成29年度富士総合火力演習は終了です。自衛隊員の皆様、今年もありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

今回の総火演はAAV7や16式機動戦闘車が実走行を披露するなど新しい演出もありましたが、全体的には去年とほぼ同じでしたね。なのでやはり新鮮味に欠ける部分もあったり。

後日マスコミ各社の報道の中で「今年の総火演も相変わらずの歌舞伎ショーだった」という嫌味な表現があり、「何て事言いやがる! 陸自にもっと敬意を表せ!」と思ったんですが
でもよく考えたらコチラにとって都合良く防衛&進攻が進むシュチュエーションだからそういう見方をされても仕方ないとも思ったり。そもそも総火演の本来の目的は隊員への教育や
一般人への広報展示なので派手にショーナイズされるのはある意味当然ですし。で、個人的に気になったのが陸上自衛隊の真の実力や実際の戦闘想定、そして今後の展望です。

ご存知の様に現在中国や北朝鮮が過激な動きを見せており、陸海空3自衛隊はこれらの事態に対応する為、新装備の導入や憲法の改正など様々な変化が起きつつあります。
正に上述の画像の様に「今後、自衛隊が進む道は前が見えない煙の中」なのではと思います。ミリタリーファンとしては今後の自衛隊や近隣諸国の動向に注目し続けたいです。


他に気になった事としてはカメラ関係。今回はK-S2及び70-300mmレンズで撮影に挑みましたが、70mmは広角が足りず300mmも望遠が足りないという残念な結果に。
改めて総火演の会場の広さと奥行きを痛感しました。なのでもっと立派な望遠レンズを入手したい所です。「SIGMA 50-500mm」あたりが有力候補ですが果たして・・・?
また戦車の主砲射撃シーンなどは連写で撮るよりもフルHDビデオカメラ等で撮影して静止画を切り出す方法の方が良さそうなので今後そちらも真剣に検討したいと思います。


時間の都合で装備品展示は見学せず12:40頃には会場を離脱しました
 
陸自のイベントと言ったら今年もオニギリなのー! でもジャンバラヤとかちょっとチャレンジし過ぎたかなーって。


トーチカ
 
去年じっくり見学出来なかったトーチカを改めてチェック。分厚い鉄筋コンクリート造りで「ブローニングM2(50口径)くらいまでなら十分に防御出来そう」とか思ったり。自分の家の庭にもこういうの造りたいなー。


この後会場を出発し相方と交代で運転しながら帰投、18:00頃に帰宅しました。今回の累計走行距離は約400km、撮影した画像は約1500枚(最終的には約650枚程まで整理)でした。


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