厚木基地 WINGS 2000
2000.7.2
今回は「厚木基地 WINGS 2000」のリポートをお送りします。最初に断っておきますが当時は自分用のカメラを持っておらず、以下の写真は全て父親が撮影した物です。
そして厚木基地には2018年に改めて自分で行動計画を立てて再訪しています。なので今回は2018年時点の視点・情報で当時の様子を振り返る形でリポートします。
マッカーサーガーデン
基地内に入った入場者を最初に出迎えてくれるマッカーサーガーデン。この頃のSNJ(テキサン)の塗装はこんな感じだったんですね。
日本とアメリカの文化が共存
日本の鳥居が堂々と建ってたりアメリカの国旗が誇らしげになびいてたりと当時から日米の文化が仲良く共存しています。やっぱり日本とアメリカは今も昔も良き盟友だね。
会場の様子
この時のWINGS 2000は7月1〜2日の開催で写真は2日目の会場の様子です。当時の事はよく憶えていないんですが写真を見ただけでもファン達の熱きエネルギーを感じます。
かつてはF-14やF/A-18など多くの翼が空を舞っていた厚木基地
(2018年時の)自分にとっては「厚木基地のイベント=展示飛行は行われず地上展示のみ」という認識だったのですが、調べてみると過去には「WINGS
○○」という名称で大々的に
展示飛行が行われていました。今回の「WINGS 2000」も正にそれでF-14やF/A-18が迫力の展示飛行を披露したそうです。(ちなみに父親は飛行中の写真はほぼ撮ってなかった)
そんなWINGSですが地元住民から騒音の苦情があり、この2000年を最後に展示飛行は封印されてしまったそうです。(WINGS ○○という名称も2001年を最後に終了したとの事)
更に2018年にはCVW-5の固定翼機部隊が岩国基地に移転を完了。「もっと早くからイベント系に興味を持って全盛期の厚木基地の写真を撮っておくべきだった」と後悔しました・・・
F-14A
現役バリバリで飛んでいた頃のF-14Aです。当時はキティホークの艦載機でVF-154「ブラックナイツ」の所属機でした。YouTubeには当日の展示飛行の様子もUPされてて
ダイナミックな飛行や可変翼の開閉などが披露されかなり盛り上がった様です。そんなF-14も2006年に完全退役(※イラン空軍除く)しその優美な姿は見納めとなりました。
F/A-18C
こちらはVFA-27所属のF/A-18Cです。この頃はまだC型だったんですね。マルチな性能を持つ本機の能力を誇示するかの様に大量に並べられたミサイル類が圧巻の光景です。
U-2
U-2まで展示されてたのかよ! 現在じゃ考えられん・・・というのが率直な感想。当時は比較的平和な時代(?)で機密保持に関してもおおらかだったんですね。
EA-6B (VAQ-136) E-2C (VAW-115)
この頃はプラウラーもまだ現役だったんですね。飛んでる姿を見たかった・・・ 逆にホークアイは改良されながら2018年以降も絶賛運用中です。
S-3B バイキング (VS-21) EP-3E アリエス (VQ-1)
S-3は実機を見た記憶が殆ど無いですね。更に自分の中では「アメリカ海軍の対潜哨戒機と言えばP-8かP-3」という認識(世代)なので現役時代のS-3の写真は貴重です。
右画像は一見するとP-3ですが機体下部に謎の球体が付いており調べてみると電子偵察型の「EP-3E」でSIGINT(諜報活動)を行う機体みたいです。かなりのレア機じゃん。
ヘリコプターの展示
SH-60やCH-53なども展示。この辺は今も昔も変わらない光景ですね。ヘリの細かい型式とか所属部隊については省略。
在日アメリカ空軍の展示機
厚木は海軍の基地ですが空軍機であるF-15も仲良く一緒に展示されていました。嘉手納基地の第67戦闘飛行隊(ファイティング・コックス)のF-15ですね。
その他の空軍機
KC-135や機種名不明の輸送機(?)など。当時の写真が少ない上に自分の知識が足りないので詳細が分からないのが悔しい・・・
海兵隊の展示機
C-130や機種名不明の汎用機(?)など。海兵隊の展示は控えめですね。と言うかこの時「AV-8B ハリアーII」って展示されてたのかな? ハリアー好きとしてはそこが気になる。
在韓米空軍のF-16
テールコードがOSなので韓国の烏山(オサン)基地から飛来した機体だね。この当時から在韓米軍とも親密な関係だったんですね。
各飛行隊によるグッズ販売
現在では入手困難なレアグッズとかも普通に売ってたんだろうな〜(羨望) と言うかビデオテープ(VHS)が売ってたりブラウン管テレビでPV流してる光景に懐かしさを感じる。
自衛隊の展示機 @
航空自衛隊からはF-15やRF-4EJなどが展示。この2機は2018年時点でも現役なので18年前の写真と言われてもピンと来ないですね。
自衛隊の展示機 A
F-1やP-3Cも展示。F-1は2006年に全機退役してるので現役時代の写真は貴重です。P-3Cは2018年現在でも(徐々に老朽化で退役が進んでますが)元気に飛んでますね。
エアロックのピッツ
曲芸飛行で有名な「AIRock」のロック岩崎氏の愛機です。この機体が軽快かつ縦横無尽に空を駆ける姿は多くの人々を魅了しました。自分も何度かエアロックの飛行を
見た事がありますが、そのハイレベルな絶技に驚愕したのを覚えています。それだけに2005年の事故は非常に残念でした。ロック岩崎氏のご冥福をお祈りいたします。
公園内のゲートガード機
2018年時と比べると塗装が異なってますね。(そして地面も未舗装ですね) ゲートガード機は定期的に塗装を塗り替えてるらしいのでこういう過去の写真は良い参考資料になります。
”最期の姿”を後世に伝えるF-14 (ゲートガード)
F-14も塗装が異なってますね。この写真の機体はVF-154 「ブラックナイツ」の塗装が施されていたそうです。(2018年時はVF-102 ダイヤモンドバックスに再塗装)
VF-154と言えば「日本における最期のF-14飛行隊」として有名な部隊なので、ゲートガード機にその塗装を施していた事は最期のファンサービスだったんでしょうね。
以上、「厚木基地 WINGS 2000」のリポートをお送りしました。(父親があまり多くの写真を撮っていなくて資料が少なかったのでリポートとしてはこの辺が限界です・・・)
それにしても当時はF-14やプラウラーが現役で飛んでたりU-2が展示されたりと非常に魅力的なイベントだった事が数少ない写真からもビシビシと伝わってきますね〜。
ハァ・・・ この時代にタイムリープしてもう一度ミリタリー人生をやり直したいYo・・・
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